水位:??m 気温:30℃ 天気:晴れ
区間:レーシングカート場〜四万十川出合い メンバー:ソロ
いよいよ四国一人旅も最後の日を迎えました。今日も晴天に恵まれ、リンクスのオペも無事に成功したので、引き続きダウンリバーができそうです。
今日下るのは、口屋内で四万十川に注ぐ黒尊川。私がツーリングカヌーにハマる決定打となった川です。初めて下ったのは、大学1回生の夏休み。もう、8年も前です(!)。江川崎から四万十川橋までを部の先輩から借りたファルトで下ったのですが、船底に穴が開いていて、浸水するので重いし、こまめに上陸して水抜きしないといけないのでかなり辛かったという思い出があります。ですが、そんなマイナスをプラスに転じてくれたのが、黒尊川で遊んだ一日でした。淵で水中メガネを付けて潜ったときの、眼前に広がる別世界。感動でした。カヌーで川下りすると、こんなことができるのか!って感激し、以後川の世界に入っていくことになります。
今回のスタート地点は、去年下ったよりも2kmほど上流に取って、レーシングカート場(跡?)まで。車道で6.2km、蛇行部分を合わせると、川は大体8kmくらいでしょうか。
車道から眺めると、少し暗めの色でしたが、川に下りて眺めると、浅い箇所は川底の黄または黒系、深い箇所はコバルトブルーでした。溶けている鉱物イオンの違いによる影響なのでしょうか。本流の黒っぽい緑色とは明らかに違う系統の色です。おそらく地質学や光学とも関連していきそうですが、川の色を決める要因は何かということについて、突き詰めて考えていくのも非常に面白そうですね。ちなみに、底の見えない淵はなし、といったところで、透明度は10mを優に越えています。
水位は、おそらく平水レベルで、瀬はかなり浅く、実際、ライニングダウンは二桁を数えました。しかも、リンクスが再び船腹を裂かれるというおまけつき。去年は一度も底を擦ることなく、楽々下れたんですけどね。今回の旅では、剣山系の水を集める穴吹川や那賀川などは白濁するまで増水していたのですが、仁淀川やこの四万十川水系は軒並み平水レベルでした。
いずれにせよ、水は少ないものの、最高の透明度を楽しめるコンディションでの川下りができました。黒尊川の魅力は、時には水深5cmしかないような浅瀬があるかと思えば、10mはありそうな特大の淵があるといったように、川相に変化が多く、大きいこと。これぞ天然の川、という姿を見せつけてくれます。
そして、もう一つの魅力は、魚影の濃さとその種類の豊富さ。今日は、ずっと下を向いて下っていました。浅瀬にはヨシノボリ(ゴリ)、瀞場にはカワムツ、大きなイダ(ウグイ)や、アユもいました。フネが近付くと、時々ぶっとい魚がのそっと逃げていましたが、あれはアユカケでしょうか。瀬の終わりの岩場では、モクズガニが潜んでいるのも見えました。テナガエビは…?、と探してみたのですが、これは見つかりませんでした。しかしこの川、こんなにキレイなのに、なぜでしょう?釣り師が全然いませんでした。アマゴやアユは少ないんでしょうかね?
昨日は正直、漕ぐことにいささか食傷気味だったのですが、今日は初心に帰ったというか、改めて川下りの魅力を再認識できたような気がします。今回は「6日で6本の川を下る」という今思えば結構ハードな目標を設定したお蔭で移動に忙しくなってしまい、できませんでしたが、今度の旅では、潜って、釣りするだけの日も設けてみるのもいいかもしれないですね。ラナには潜って魚を獲ってくるという業を覚えてもらって。
・走行距離(累積):1,695km
・交通費(高速・ガソリン):\13,600
・食費(ラナ分含む):\1,590
・その他:\0
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