水位:-0.41m(和食) 気温:34℃ 天気:晴れ
区間:川口ダム下〜野外活動センター メンバー:ソロ
今回は四国那賀川・鷲敷ラインを単独行。ちなみに、八十八箇所霊場、第20番札所・鶴林寺と第21番札所・太龍寺が近くにあります。最近、大勢で川に行く機会が多くて、それはそれで非常に楽しいのですが、たまには一人で漕ぎたいな、というのも少なからずあって、久々に訪れた機会だったのですが、実はどうにも気が乗りませんでした。
休み明け、会社で試験があるんです。例によって、何の準備もしていなかったので、この三連休中になんとかしなければなりません。しかし、三連休初日は現在使用している超旧型ノートPCの98→XPへのOSアップグレードとその付帯作業に費やされてしまって、結局何もできずに二日目を迎えてしまったわけで。こうなるともう、気ばかり焦るわけで。
しかしまあ、向こうで勉強すればいいかと、とりあえず出かけることにしました。7時に自宅発、12時に川口ダム下に到着。いざ川を見ると、やっぱ、来てよかった〜、と心から思い、試験のことなど忘却の彼方へ追いやられてしまうのでした。あれだけ気乗りしなかったのに…。川の魔力とは恐ろしい。
13時に回送開始。今回は単独行なので、川口ダムにカヌーを置いた状態で、ゴールの鷲敷青少年野外活動センターまでクルマを置きに行き、そこからクルマに積んでいた折りたたみ自転車で10km、ラナと共に遡る作業があります。気温は30℃以上の晴天。ラナは相当応えたようで、途中何度も田んぼ脇の水路に突っ込んで体を冷やしていました。
着いたのは14時。『全国リバーツーリング55Map』を参考にスタートを設定していたのですが、どうにも適切なスタート地点が見つからず、結局崖を降りる羽目になり、これに手間取ったせいで、漕ぎ始めたのは15時になってしまいました。暑さでもうフラフラ。かといって、明るいうちにテン場探しをしておかなければならないので、あまり時間もありません。慌しく、出発。
水質がイマイチなせいか、釣り師はほとんどいません。透明度は1.5mくらいで、底には泥が堆積していて、お世辞にも清流とは呼べません。上流に巨大ダムが3つ連続してあるのが影響しているのでしょうか。
ただし、水量は豊富。コースの最初に最大級の難所、「タツミの瀬」が来るのですが、回送中、車道から窺ってイメージしていたよりずっと波にパワーがありました。ヒヤヒヤしながらも、何とか通過。引き続き、「戸浦」、「八艘」、「鵜の首」といった瀬を越えます。川相は、瀞場と瀬が交互に適度な間隔で現れるといった感じ。これなら万一の沈にも比較的容易に対応できそうです。瀞場も、少し流れがあるところが多いので、それほど苦労はしません。
ところで、最近ラナは瀬が来るとスターン側(後部)に回り込むことが多くなりました。以前はバウ側(前部)で踏ん張っていて、そのほうが目が届くのでよかったのですが(絵になるし)、早くも第一線は引退ということなのでしょうか…。
やがて、3本目の橋、梁橋が見えてきました。この手前に緩やかに右カーブを描いて最後に大ストッパーが控える「タキの瀬」があります。本流コースから進入し、ストッパーと真っ向勝負を挑んだのですが、ちょっと勢いが足りず、失速。スターンが食われ、ラナが乗っている重みで思いっきりウイリー。これでラナが落水。これまでスターン側で疲れて眠りこけていたラナには、文字通り、寝耳に水の出来事だったようです。
ここから先は快適な瀬の続く区間。いずれも2級程度の「タデウラ」、「賽」、「鼻突」の瀬を越え、ゴール間際にかかる細淵橋が視界に入ると、いよいよ最後の難所、「轟」の瀬です。「タツミ」がテクニカル部門No.1なら、ここは落差&ストッパーの大きさ部門No.1
でしょう。学習したラナは今度は立ち上がって踏ん張ってたようです。でも、それでもスターン側でしたが。
轟の瀬を過ぎるとまもなく、ゴールの野外活動センターに到着。時間は16:30。とっても長く感じましたが、漕いでいたのはたったの90分でした。瀬のクラスは10段階で6くらいでしょうか。櫛田(5)以上、北山(8)未満てなところで、水量がある分、結構迫力のある瀬が多かったです。
テントはよい場所が見つからず、結局細淵橋の下に張りました。試験勉強する予定が、結局ビールの誘惑に敗れ、2缶飲んで酔いつぶれて20時に就寝。意志弱いです、私。
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