ツーリングレポート(覚え書き)
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2004年10月30日(土)
70 クルマのキーを忘れる!(奈良吉野川11)

水位:1.13m(五條) 気温:16℃(五條) 天気:雨
区間:梁瀬橋〜栄山寺 メンバー:会社のひと

 台風23号(TOKAGE)による被害に遭われた方々の心情を慮って、というワケでもないのですが、先週はどうにも行く気がしなくて自粛しましたが、今週より再始動。行き先は、奈良吉野川にしました。メンバーは、会社の方が1名。
 ちなみにこの方、雨男です。日曜はKROさんらと櫛田を下ろうと計画していたので、こりゃ、間違いなく週末は雨だなあとある程度覚悟はしていたのですが、案の定といったところでした。
 降ったり止んだりの雨の中、栄山寺駐車場に会社の方のクルマ、スタートの梁瀬橋付近に私のマーチを置き、正午あたりに出発。水は台風の影響色濃く、抹茶風に濁っていました。おそらく上流の大迫ダムが濁っているためだと思われます。竹やぶがあちこちでなぎ倒されたままになっていて、水面からおよそ5m以上高い箇所にもビニールが引っかかっているところもあり、凄まじさの一面を垣間見た気がしました。ちなみに、流れ着いているゴミがやたら多かったのがちょっと気になりました。
 漕ぎには違和感があって、どうにもヘンな感じ。二週間間隔が空いたせいでしょうか。やっぱ毎週漕がないと感覚が鈍るのでしょうかね。
 周囲の山々は、少し色づいてきたかなといったところで、いよいよ秋も終わりに近付いてきたかなあという感じ。芝崎を過ぎた辺りからは雨も上がり、霧深く、グレーがベースなんだけどところどころ赤や黄が混じっているという幻想的な景色の中を漕ぐことができました。
 そんなまったりとした気分で、いよいよゴールも間近といったところで、
 「あっ」
 「どうしたんですか?」
 「クルマのカギ、持って来てなかった…」
 「…」
 会社の方が、クルマのカギ、スタート地点に置いた私のマーチの中に忘れやがったんですね。このままでは着替えもできないし、回送を歩いてせにゃならんようになります。ちなみにスタート地点までの距離は約10kmなので、歩くと、まあ2時間半はかかるだろうと。このずぶ濡れの格好だと、ヒッチも不可。タクシーも乗せてくれないでしょう。
 結局、電車を使おうということになりました。ここ栄山寺からJR五条駅まで向かい、吉野口で近鉄に乗り換え、下市口で下車すれば、スタート地点までは徒歩20分程度です。たしか、JRは1時間に1本もなかったような…とケータイで時刻表を調べると、14:29分に出発となってました。現在時刻は14:10。上半身ラッシュに下半身タイツ(ももひきみたいなの)その上に膝までのウェットスーツという格好だったのですが、背に腹は代えられず、そのままの格好で五条駅まで走って向かうことに。
 五条駅到着は25分でギリギリセーフ。さて乗ろうかとホームに入ると、これがまた結構混んでて、しかもほぼ全員高校生。好奇の視線が一斉に向けられます。何でこんな罰ゲームみたいな仕打ちを受けなあかんねんという思いをぐっと堪えて、耐え忍んで下市口までの約30分を過ごしました。
 針のムシロの30分が過ぎ、ようやく下市口。外は再び雨が降り始めていました。まさに泣きっ面に蜂です。乾きかけていた着衣が再び冷たく濡れるのを感じながら、走って約15分。ようやく、スタート地点に舞い戻ることができました。
 栄山寺に戻ったのは、15:45くらい。とりあえず冷えた体を温めるために緑水苑、ペコペコのお腹を充たすためにバーミヤンと、すべてその会社の方に奢ってもらうということで、今回の件は手打ちとしました。

2004年10月16日(土)
69 休息(櫛田川2)

水位:-0.03m(田引) 気温:20℃(粥見) 天気:快晴
区間:赤桶堰堤下〜野々口沈下橋 メンバー:後輩1号

 久々の快晴。台風23号トカゲ野郎が接近しているのですが、微塵も感じさせない秋晴れの空が青く、高く、深く、どこまでも続いています。
 8時30分に枚方を発、12時に道の駅茶倉に到着。小高い丘の上から、櫛田の流れを一望します。当初は、京都は由良川を漕ぐ予定だったのですが、諸般の事情により伊勢は飯南・櫛田川へやってきました。メンバーは、後輩1号さん。
 いやしかし、秋の陽射しがこんなに心地よいとは。ここのところ、週末は大体いつも雨か曇りで晴天から遠ざかっていたので、喜びも一入です。こうなると、週末に雨が降るのは誰のせいだという話になり、「神戸DSV」のカリなど、こいつと下るときは100%雨が降る、なんて扱いになる方も出てきます。今年の終わりにでも一度、同行者ごとに雨天率をグラフで作ってみて、この人と下ると雨の可能性が高い!なんてデータを作ってみようかな。
 さて、今回はこれまでのいささかストイックな練習形式のDRから離れ、のんびり、まったりと下ろうと。先週までの、明確な目標に向かい、時にはストイックに技術・体力を向上させるというスタイルも悪くはないのですが、私の場合、それだけだと疲れてしまうのも事実です。漕ぐコース、スピード、角度、タイミング、そんな細かいことに囚われずに純粋にキレイな川でDRを楽しみたいというのがあくまでベースですので。
 前回のゴール地点であった本郷の川原や道の駅飯南でダラダラ過ごしているといつの間にか時間がえらい流れてしまっていて、結局回送スタートは15時。今回、道の駅をゴールにしようとしていましたが見つからなかったので、新野々口橋から少し下流にある沈下橋をゴールに設定。スタートは前回と同じ赤桶堰堤下。距離にして約5kmです。おそらく前回を含めた台風による影響でしょう、川は前回KROさんらと訪れた時より30cmほど増水していて、残念ながら濁っていました。
 回送は徒歩で。途中、水屋神社というのがあったので寄ってみました。「水屋の大楠」と呼ばれる樹齢千年以上の大木に圧倒。神社の縁起にも関連する「国分け伝説」も面白くて、そこに登場する「礫石」はどうやら今回下るコースにあるみたい。こうい視点からDRするのも面白いですね。
 スタートは16時半で、ゴールは17時半。後輩1号さんは川幅の狭い川というのにまだ慣れておらず、若干苦労してたようですが、例の「礫石」にも触れられたし(男子が授かるらしい)、楽しめたのではないかと思います。しかし17時半となると既に薄暗くなっていて肌寒く、秋の深まりを感じさせられます。
 その後は上流部の香肌峡へ向かい、温泉「スメール」で冷え切った体を解凍。700円しますが、この付近には似つかわしくない立派な施設で、ちょっと緊張してしまいました。

2004年10月11日(月)
68 1-2 フィニッシュ!【長良川WWF・スラローム、スプリント】(長良川15)

水位:0.96m(稲成) 気温:25℃ 天気:曇り
区間:三段の瀬(〜ふれあい)
メンバー:カリ、後輩1号、カイチョー

 ダウンリバーレース中は随分天気も回復していたのに、郡上八幡では夕刻から再び降雨。水位の低下を期待し、スラローム競技を後に回した大会主催側の思惑をあざ笑うかのような強烈な雷雨となりました。実は稲成観測所が昨日の8時以降、測定不能状態になってまして、どれくらい増えているのか想像がつかず、不気味で怖い。とはいえ、気にしてもしょうがないのでこの日の夜もフツーに飲んでました。
 キャンプ場である自然園の広場では、鳥大がミス天竜を中心に大暴れしてまして、異様な雰囲気となっており、近くを通るたびに絡まれて、かなり怖かったです。もう、あのノリには付いていけませんなあ。もう、オジサンて呼ばれるくらいだし。
 王子がいないため、昨日ほどの大宴会とはなりませんでしたが、結局就寝は1時頃になってしまいました。

 【スラローム】
 起床は6時。天気は曇天。7時過ぎに三段の瀬に向けて出発しましたが、早いチームは6時には出発してました。
 水位は、昨日と同じくらいでしょうか。昨晩は結構降っていたのですが、夜半からは落ち着き、結果としてほとんど増水しなかったようです。稲成観測所は相変わらず欠測でしたが、欠測となる前の水位と美濃観測所での水位を比較して想像すると、1m前後でしょうか。練習で下ったどんなときよりも凄まじいコースになっています。過去、0.8mでこれは練習にならんと判断したことがあったのですが、まさか、それ以上のコンディションでやるとは夢だに思いませんでした。
 本日、この三段の瀬にてスラローム競技が行われます。コース中のゲートは、10門。本来12門の予定だったのですが、おそらく水位との兼ね合い上、最初の第1ゲートとラストの第12ゲートが外されたようです。

 【スプリント】
(作成中)

*大会の結果についての詳細はこちら

2004年10月10日(日)
67 速いオジサン【長良川WWF・ダウンリバー】(長良川14)

水位:1.04m(稲成) 気温:26℃ 天気:曇り
区間:美濃橋〜千疋大橋
メンバー:カリ、後輩1号、カイチョー、(王子、Hさん)

 【台風直撃!? 9日(金)】
 台風22号(MA-ON)襲来。もはや名物となりつつある週末ピンポイント台風が今回も例外ではなくやってきました。明日の午後に東海地区直撃って言ってたし、こりゃ、間違いなく大会は中止やなあ…、と思っていたのですが、お昼に届いたODSSからのメールには、
「台風が接近しておりますが、当日現地にてお待ちしておりますので、お気を付けてお越し下さい

と。ホンマにできんのかいなと疑心暗鬼になりながらも、やると言われれば行かねばなるまい。モチベーションはかなり下がっていましたが、ひとまず予定通りに21時に枚方を出発。22時:0.66m→23時:0.77m→24時:0.99mと順調に水位上昇。川原でキャンプは危険と判断し、アースシップのガイドハウス・鮎の里に(ムリヤリ)泊めてもらいました。
 
 【初日は中止に 10日(土)】
 7時時点で水位は1.15m。まあ、下れと言われれば下りますけど、まだ台風はこれからなんで、かなり危険ではあります。
 集合時間の7時30分前にホーセンに到着。すでにボートを膨らませてスタンバっているチームもいましたが、大会運営事務局であるODSSの判断はやっぱり中止。各チームはキャンプ地の自然園に移動。ライバル(とカッテに思っている)美並カヌークラブも来ていましたが、彼らは帰ってしまいました。
 ちなみに私の相方、カイチョーは集合時間7時半といっておいたにもかかわらず、8時になっても現れず、電話にも出ず。ようやく出たと思ったら、今SPIRITにいるとのこと。あと、集合時間が8時30分だと思ってたとか言い出したので、怪しいなあと思ってたら、案の定、全然着いていませんでした。このヒト、そば屋みたいなこと言ってます。
 自然園で受付を済ませた後はとくにやることもなく、だらだらと過ごしました。夜はコテージにてカリとその彼女Hさん、後輩1号さんにカイチョー、そしてなぜか王子@基本的に白馬に乗ってる、さらに甲南大学探検部のメンバーも加えての大宴会となりました。王子(花鳥)、傍若無人とはまさにこのこと。

 【ダウンリバー 11日(日)】
 6時時点で水位は1.04m。台風が去った後も断続的に雨が降り続き、水位は思ったより下がっていません。本来、大会初日はスプリントとなっているのですが、今回は変則的にダウンリバーを先に、それもコースは従来のふれあい〜勝原ではなく、美濃橋〜千疋橋までの12km区間となりました。
 美濃橋から下なんて下ったことねーよ!と不安でしたが、それはどのチームも同じだったようで、案外このレース荒れそうで楽しみです。それに、うちの相方・カイチョーは初心者連れて10回くらい下ったことがあると赤い目をして言っていました。
 赤い目?
 昨晩、飲みすぎて二日酔いになり、朝吐いたときに目の血管が破れたらしく、瞳の周りが真っ赤になっていました。カイチョー…。
 ダッキーの出場チーム総数は5でした。本来は7チーム出場だったのですが、結局、ライバル(とカッテに思っている)美並カヌークラブは出場しないようです。とっても残念でしたが、仕方ない。

 われらが「ラナパパ×カイチョー」チームのゼッケンは39番。出艇順は3番め。ちなみに37番は昨日一緒に飲んだ甲南大学、38番はカリと後輩1号さんの「神戸DSV」。一つ後ろの41番は「りばべん漫喫愛好会」。女の子二人のチームです。その後ろは43番「すごく元気なおばあちゃん」。一人が川原で倒れています。まだ酔ってるみたい。毎年必ずいるなあ、こういうの…。
 さて、「オマエラ、5分で抜いてやる」と「神戸DSV」に挑発の言葉を吐き、彼らの1分後にいよいよスタート。
 強気の発言とは裏腹に、内心は不安のカタマリを拭い去ることができずにいました。なぜなら、初めて下る区間でコース取りには臨機応変さが求められるし、12kmという経験したことのない距離なので体力が持つかどうか分からないから。それに、このコースには瀞場が多いと聞いているので、純粋な体力勝負になりそうだと。私は体力派というタイプではなく、これまでのレースでも瀬のコース取りで相手とのタイムを縮めてきましたから、コースの流れが複雑であればあるほど優位、逆に言えば、瀞場が多いと強みを発揮できないということになります。
 こうした不安要素を抱えつつ、だだっ広い流れの中でも最速の流れの「芯」らしきものを探して辿りながら、はるか先を漕ぐ「神戸DSV」を追いかけます。1分という間隔は非常に大きく、どうにも追いつける気がしなかったのですが、緩い左カーブの瀬を下り、コース最初の橋・下渡橋を迎えた辺りで射程圏内に入りました。
 橋をくぐると、やがて最初の難関・魚道の瀬。通常水位のそれを知らないのですが、この1mを超える水位では、木曾川・日本ラインばりのビッグウェーブが立っていて、一時も気を抜けない瀬となっています。瀬の入り口にある小さな堰堤は、「神戸DSV 」が左岸ギリギリまで寄って回避するのを尻目に、正面突破。とにかく、本流、本流と意識してコース取りします。左岸には、朝別れてスポットで遊んでいる王子(花鳥)がキングピン抱えて歩いているのが視界の端に見えます。通りすがりにカイチョーも含めて三者三様、ワケの分からない奇声を交し合い。ここまでの時点で二人ともやや疲れていたのですが、なぜかテンションが高まり、「神戸DSV」を猛追。間もなく現れた山崎橋を越えたあたりで、ようやく捕えることができました。士気を持続させるため、今度は標的を甲南大学に設定。これも既に射程圏内です。
 山崎橋からしばらく長い瀞場を漕ぐと、中洲が現れ、流れが左にカーブしながら幾筋にも分かれた瀬に至ります。距離的な面だけ考えれば最もインコースの筋を通ればいいのですが、本流は最アウト。朝イチでカリさんと下見したとき、やっぱ下ってみないと分からないよね、という結論になるほどコース選びがビミョーな瀬でしたが、実際に下ってみると、やはり最もアウトのコースが最も流れが速い。そう判断して、迷うことなくアウトコースに進入。このとき、インコースに入ろうかと迷っているように見えた甲南大学をようやく捕まえました。これで、ダッキーでは先頭。我々より5分前にスタート(ラフトの最後がスタートした後3分空けてダッキーの先頭がスタートするルール)したラフト(愛知大学)がはるか前方に確認できたので、次はそれを目標に漕ぎ続けます。
 左岸側に青い水門が見えてきました。ここは流れが二又に分かれており、右側コースにはキーパーがあるから左側コースを通れと大会事務局から事前に指示されていたのですが、実際に下ると本流は明らかに右側コース。渋々左側コースにフェリーグライドで渡ったのですが、ここで幾分タイムロス。事前に下見した際は、キーパーといっても充分避けられるところにあったので、迷っていたんですが、やっぱり右側にしとけばよかったです。ODSSに騙されました。ちなみに後ろの神戸DSVと甲南は左に渡りきれず、スタックしたそうです。
 この二又で、右側を通ったラフトに再び離されてしまったのですが、鮎の瀬大橋でようやく追いつきました。抜き去り、大きな瀬(鮎の瀬?)に突入。この区間って、初心者コースって聞いてたんですけどねえ。予断を許さない結構デカい波が次々と迫ってきます。先週、3回も沈しているので、油断は禁物。丁寧に、慎重に。
 ここからゴールの千疋大橋まではひたすら長いフラットウォーター。ラフトが2艇、見えています。ここからラストスパート。追いつくことこそ叶いませんでしたが、最後までバテずにゴールできました。そう、今回のレース、何だかんだで最初から最後までフルパワーを維持できたのに、あまり疲れなかったんですね。2週間前から秘薬「CoQ10」を服用して調整していたことも大きいですが、練習の成果もあったのではないかなあと。いずれにせよ、ベストを尽くせたので充実感でいっぱいでした。ここまで充たされるのって、そうそうないです。やっぱレース出て良かったなあと心から思えるひと時でした。そして、単独出場のときでは味わうことのできない、チームとして共有できる喜びがあったのも最高でしたね。目を赤くしながらも(泣いているワケではない)最後まで挫けずに漕いでくれたカイチョー、どうもありがとうございました!
 この日の晩に発表された結果は、42分23秒で1位。「神戸DSV」も後半、甲南を抜くなど健闘し、45分54秒で2位で、見事神戸勢で1-2フィニッシュを飾れました。
 19時からのキャプテンミーティングでは、明日は三段の瀬でスラローム、スプリントを一気にやってしまうそうです。水位が半端ではないのでまだまだ荒れそうですが、この調子で何とか優勝といきたいものです。

 と、この日は良いことずくめだったのですが、一つショックな出来事が。
 スタート2番手だった「神戸DSV」の後輩1号さんが、4番手の「第28回りばべん」(女性二人チーム)さんに聞かれた一言。
 「あの速いオジサン二人に抜かれませんでした〜?」
 「オジサン」て…。マトモに言われたの、生まれてこの方初めてです。
 「先輩が老けてるからそう言われるんですよ!」
 「いや、オマエも結構老けてるって!」
 チームだからできるもう一つのこと−都合の悪いことはすべて相方のせいにできること。
 カイチョーと醜い争いを繰り広げ、この日は終わりを迎えるのでした。  

2004年10月3日(日)
66 引き続き練習(長良川13)

水位:0.67m(稲成) 気温:18℃ 天気:雨
区間:講話橋〜勝原橋
メンバー:K、 後輩1号、カイチョー、KROさん

 引き続き、今日も練習。当初立てた計画は以下の通り。
【スラローム練習】
 6時〜12時:三段の瀬
【ダウンリバー練習】
 13時〜14時:ふれあい〜勝原橋(子宝)
 6時から、というとんでもない時間を設定したのはうちの相方である探検部時代の先輩で現NKCのカイチョーさんが、10時から別のメンバーと下るため、9時半までしか時間が取れないから。結局、二人で合わせて練習できるのは、この日のこの時間帯だけでした。

 しかし、起きたのは6時。正確には、カイチョーと一緒にやってきていた王子(花鳥)に起こされたというところです。例によって昨夜、飲みすぎました。
 結局、練習できたのは、小一時間程度でしょうか。偶然居合わせたラフトガイド時代の先輩で現在鳥取大学レースラフティングチームのコーチであるT氏にダッキーでのエディーキャッチのコツについてアドバイスいただくなど、非常にラッキーな出来事もありましたが、いかんせん水量が多すぎて、スキルの底上げという点では役立ちましたが、あまりWWF大会対策という点では有意義に練習できたとは言えませんでした。エディーキャッチできるところがかなり限られている上、ピールアウトしたのはいいものの、乗った本流で沈するくらいに流れがキツかったですし。ちなみに、沈したときに左岸から眺めていたT氏によると、ラナはエディーフェンスにできていた渦に巻かれてしばらく沈んでいたそうです。←<(_ _)> 私は必死でフネに捕まり、リカバリーしようとするものの、もっと必死なカイチョーは、よりによって私の体を掴んで沈み込ませてくれました。ラフト時代からそうでしたが、このチーム、こんな感じで常に足を引っ張り合いそうで先が思いやられます(笑)。
 カイチョーが帰った後もしばらく三段の瀬で過ごしてましたが、雨が降って寒かったし、予定より早く勝原まで下ることにしました。前にはKROさん。いつ以来でしょう、久しぶりに一緒に漕ぐことができました。ちなみにKROさんと同じフネに乗ったの、今回が初めてだったのですが、パワーもさることながら漕ぐ姿勢がとてもキレイ。カイチョーとの漕ぎでは感じることのなかった(失礼!)、リンクスがすいすいと流れるように進むのが実感できます。しばらくやっていらしたカヤック練習が実を結んでいるのかなあと感心。私なんて、完全に我流ですからね。羨ましいです。
 結局、私が寒がって休憩をあまり取らなかったこともあって、ほぼノンストップで下り、三段から勝原まで約1時間で着いてしまいました。沈は1回。どっかんの瀬で、最初の大ウェーブを越えた際に右にコースアウトしてしまい、右岸の岩壁に張り付き、抜けたと思った瞬間にひっくり返ってしまいしました。このとき、足踏みポンプのホースを流失してしまいました。あーあ。
 今年、DRではこれまで2回しか沈していなかったのに、どうも昨日から連続でかましてます。今日の2回の沈ですが、二人で乗るとどうもカッテが違うことに適応しきれていなかったことが原因かと。これくらいのリーンでバランス取れるだろう、これくらいのブレイスでリカバリーできるだろう、という感覚が、一人で乗るときと二人で乗るときとではビミョーに変わるんですね。もっと二人で乗るときの感覚に慣れなきゃあ、と思うのですが、来週はもう本番だったりします。

2004年10月2日(土)
65 ラナ、大出血!(長良川12)

水位:0.78m(稲成) 気温:19℃ 天気:雨
区間:ホーセン〜オーナーばり下、講話橋〜ふれあい
メンバー:K、後輩1号、Tetsuさん

 9時にホーセン郡上の駐車場に集合。増水時(稲成0.8m以上)は、根尾川か木曾川あたりに場所を変えようと思っていたのですが、水位は0.78mとビミョーに下回ったため、決行。
 事前に立てた計画は、以下の通り。
 【スプリント練習】
 11時〜14時:ホーセン郡上〜法伝橋の瀬、ロックガーデンの瀬〜オーナーばりの瀬
 【スラローム練習】
 15時〜17時:三段の瀬
 いずれも、来週末の大会と同じコースを実戦形式で下ろうというものです。

 一発目は、ホーセン郡上の下から法伝橋の瀬を過ぎ、亀尾島川の出合いまでを下ります。メンバーは私とラナ以外には、「神戸DSV」の二人とTetsuさん。スタートして直後にラナが川に飛び込み(しかも2回)、引き上げている間に随分引き離されてしまいました。先頭はDSV、そのすぐ後ろにTetsuさんが続きます。じりじりと少しずつ差は縮まるのですが、2艇とも意外と速い。私とほぼ同じスピードで漕いでいましたが、やがて、Tetsuさんがエディーに捕まり、一人抜き。DSVの後ろにつけました。なかなか抜けなかったのですが、やがて彼らも小さなホールに入り、スピードダウン。その間に追い抜けましたが、もう法伝橋の瀬がすぐ近くまで迫っていました。うーん、あの2艇はレース初めてなのになあ。あまり差がないような気がします。
 法伝橋の瀬は、左岸寄りに本流が走っているのですが、瀬が直角右カーブを描く際に左岸に流れが当たっていて、左岸側に大きなタコツボエディーを形成しています。よって、右岸側のインコースを通ろうと思っていたのですが、いざ瀬に入ると、右岸側に大きなストッパーができています。ここを下るのはあまり賢明でないなあと、ストッパーよりもう少し中央に寄るコースに修正。本流に吸い込まれないように艇を若干インに向けながら、クリア。意外とデカかったなあ、あとの2艇は大丈夫かしらんと振り返ると、果たして2艇とも腹を見せて流れてくるではないですか。DSVは自力でリカバリーしてましたが、Tetsuさんはいったんリカバリーした直後にストッパーに捕まって再度転覆し、起き上がる体力がなくなったみたいだったので、レスキュー。ちなみにTetsuさん、ナガラ下るの初めてだそうで。初めてがこのコンディションじゃあ、平水時はツマンナイかもしれませんね。
 亀尾島との出合いの付近の川原で若干の休憩後、ロックガーデン瀬の手前まで移動。ここからオーナーばりの瀬の下までがスプリント決勝コースなのですが、先の例もあるし、一本目は流して下ろうということになりました。で、3艇とも無事下れたのですが、油断、としか言いようがないですね。オーナーばりの瀬のメインを下り終えた後、単発の波があったんですが、何とはなしに加速もつけずに越えてみようとしたら、沈してしまいました。ラナは例によってスターン側、私もレース用に後部座席に座っていたので、重心が極端に後ろに寄っていてウイリー状になっていたというのが大きな原因なのですが、何はともあれ、流されなくてもよいところで流されてしまいました。しかもリエントリーした直後に小さなホールに入って再度沈。それまでにラナはDSVに救助してもらっていたのですが、復活した私の艇に帰ってきたラナを見ると、足から大流血しているではないですか。フネが血まみれになり、波で流され、また血まみれになるということを繰り返しています。爪が剥がれたのか、何かが刺さったか、それとも切ったのか、とかく原因が分からないのでまずは病院へ、と練習は急遽中止。回送してきたクルマに載せていたガーゼとテーピングで応急処置をし、アースシップの社長に病院の位置を聞いて、ラナを乗せてすぐさま郡上八幡動物病院へと向かいました。
 土曜日で、しかも日中。まずやってないだろうなあと分かってはいましたが、案の定休診中。しかし、診てもらわなくては困ると電話して、お願いしたところ、快く引き受けてもらえました。
 原因は、爪が欠けたためだそうです。
 「このワンちゃんは激しい運動してますねー。爪がほとんど残ってないので、ちょっと欠けただけで血が出ちゃうんですよ」
 「フツーに散歩させるのは問題ないんですが、しばらく、岩場など歩かせるのは控えたほうがいいですね。爪が磨り減っちゃうので」
 うーん、いわゆるフカヅメみたいなもんでしょうかね。血の量にはびっくりしましたが、病院でテーピングを取ってもらった時点ではもう止まってましたし、どうやら大怪我でもないようなので一安心。念のため、血止めの粉薬を患部に付けてもらい、診察は終了。ちなみに、料金は、\2,100-(税込)でした。大事に至らずによかった、よかった。
 しかし、ちょっと欠ければすぐ血が出るほどに爪がかなり磨り減ってるってのは、ショックでした。カヌー犬ってのも色々難儀なものなんですね。

 その後は、三段の瀬でスラローム練習といきたかったのですが、あまりの水量の多さに練習にならんと断念。ふれあいまでのダウンリバーに切り替えました。ここ三段でもTetsuさん、延々と流され、死ぬ思いをしたそうです。霧がかっていて、前が全然見えないし、寒いし。ちょっといつもと違う、神秘的というか、不気味というか、異世界を漂うような川下りでした。

2004年9月26日(日)
64 合同練習(奈良吉野川10)

水位:1.38m(五條) 気温:28℃ 天気:晴れ時々曇り
区間:梁瀬橋〜天理教教会下 メンバー:後輩1号

 土曜日が生憎の出勤日だったので、今日は日帰りということで近場の奈良吉野川に行ってきました。目的は、長良川WWFに備えての練習。チーム「ラナパパ×カイチョー」と「神戸DSV」での合同練習です。もっとも、前者は相方のNKC(長良川カヤッククラブ)のカイチョーがNKCで長良川を下っているため来れず、後者は相方が豊田市在住のため地理的に厳しいということで来れず、結局二人艇をそれぞれソロで乗って下るという形で実施となりました。合同練習とは言いながら、結局、前回とメンバー一緒です。
 「ラナパパ×カイチョー」チームはリンクスUに私(とラナ)が、「神戸DSV」チームはアキレスKXS-375に後輩1号さんがそれぞれ乗り込みます。しかし、この2チーム、両方とも二人で乗り合わせしたことがまだありません。それでも「神戸DSV」は来週末に練習予定が入っていますが、「ラナパパ×カイチョー」に至っては、全くの不透明。ぶっつけ本番の可能性も大です。どうなることやら、投げやりな気持ちにもなりますが、とりあえず一人でもできるだけのことはやっておこうと。
 スタートしたのが13時半と、時間的なものもあって、練習内容はスラローム対策に限定しました。ただ、後輩1号さんはこれまでちゃんと基本的な練習をしたことがなかったので、エディーキャッチ、ピールアウトとフェリーグライドの基礎から練習。第一の瀬の流れを利用して、何度も往復し、慣れたところでダウンリバーしながら瀬の途中で随時、右岸側と左岸側、アトランダムにエディーキャッチ。カルディア上の瀬でも同様、左岸側のエディーにローブレイスでターンして入り、川上を確かめると、後輩1号さん、吐きそうになってます。
 やがてカルディアの瀬が終わり、右岸側に大きな川原が広がる場所へ来ました。左岸側寄りに本流が走り、右岸側半分がエディーになっています。普段は流れのない箇所なのですが、増水しているので、強い流れが走っています。
 ここの100mほどの区間に、以下のようなコースを作ってみました。
 スタートは右岸側。そこからフェリーグライドで左岸に渡り、ゲートがあると仮定したポイント(近くの岩を目印)をアップで通過し、本流にピールアウト。そのまま数十m下り、左岸側の小さなエディーにターンして入る。そこから、ゲートがあると仮定したポイント(川に出っ張った岩が目印)をアップで通過し、そのままフェリーグライドで右岸側に戻る。
 これを、10本やってみました。うち、イメージどおりにできたのは7本。後輩1号さんは、体調不良ながらも6本チャレンジしました。結構疲れるので、休憩しながら、かつまた川原に遊びに来ていたゴールデン&チワワ組と遊びながらやっていたためか、気が付けばもう16時。2時間近くここにいたことになります。
 その後も、意識的にエディーを取る練習をしながらダウンリバー。ゴールの天理教教会下に着いたのは17時前で、カヤッカーはもう誰もいなくなってしまってました。あんましこういう練習ってしたことなかったし、効率的な練習メニューもよく分かってないので手探りの状態なのですが、まあ比較的有意義に下れたのではないかと思います。

2004年9月20日(月)
63 練習、のつもりが…(長良川11)

水位:0.78m(稲成) 気温:30℃ 天気:晴れ
区間:講和橋〜美並子宝温泉 メンバー:後輩1号

 朝。ラナは昨日とうって変わって大人しく、いいコにしています。ようやく平日に溜まったストレスを解消できたようで。
 長良川本流の水位は80cmまで低下。色は笹濁りレベルまで落ち着いています。さすが、回復が早いですね。
 10月の大会に備えて1本でも多く下っておきたいのですが、とはいえあまり慣れている水位ではないので、1艇で下るには若干の不安がないでもありません。おそらく、5月くらいまでだったら中止していたでしょう。しかし、瀞場と何とか呼べるものがまだ残っていること、個人的に最も油の乗っている時期であること、これらを勘案した結果、決行することにしました。
 今日のメンバーはラナを除けば、後輩1号さんのみ。クルマが1台だけなので、回送は電車を利用しました。後で入浴することを前提に子宝の駐車場にクルマを停め、長良川清流鉄道にて深戸駅まで向かいます。
 車窓から眺める風景は、いつもとはまた違った角度から見えるせいか、新鮮。でも、秋という季節感も相俟って、どことなく懐かしい。クルマでは決して味わえない、落ち着いた気分で眺められるのがいいですね。別に鉄道マニアでも何でもないですが、こういうイナカの電車って、乗るの大好きです。
 15分弱で深戸駅に到着。ここからスタート地点の三段の瀬までは結構距離があるので、事前に停めておいたチャリで移動し、11時半頃、ようやくスタートにこぎつけました。講話橋手前の瀬で、フェリーグライドとピールアウトの基礎練習を少々。
 やっぱり水勢が全然違います。リーンをかけないと、サイドを食われて即沈しそうになります。ダッキー(リンクス)は、その安定性の高さゆえに基本的にリーンを必要としません。よって、初心者でもそこそこの激流を下れてしまうので、川の世界に入りやすいというメリットがある反面、いつまで経ってもリーンが上手くならない、というかリーンの概念がないので、自ずと下る川に限界ができてしまうというデメリットがあります。
 私自身も例外ではなく、リーンがヘタです。とくに、ボイル絡みの複雑なエディーでは流れを読みきれず、リーンがワンテンポ遅れる傾向大。というわけで体で覚えようと、意識的に傾く。
 で、ある程度慣れたかなあというところで、スタート。しょっぱなは、三段の瀬。今日みたいな増水時は、左岸側がチキンコースになっているのですが、大会でゲートが設置されるのはウェーブ&ホールの総合商社たる右岸側。核心部だけは避けて、右岸側のエディーに入ろうとしたのですが…。
 ムリでした。一ノ瀬はともかく、ニノ瀬は思いっきり一番ヤバいトコに突入。流れが強すぎて、二人&一匹が乗った重いフネをコントロールしきれませんでした。ストッパーウェーブに直撃、フネが明らかに失速し、そのまま波に沿って空へ向けて上がります。前の後輩1号さんが、後ろに転がるようにのけぞってます(前はストラップ付けてないので)。反射的にパドルを挿し、加速をつけ、続いてもう一段、波を越えます。右手のラインを越え、エディーキャッチ。エディーといってもここも流れが強烈で、一時も気を休める暇がありません。
 この三段の瀬、増水時も何度かは下ったことあるんですが、通ったのはいずれも左岸側チキンコースで、このコースは初めてでしたが、怖っ。エディーキャッチの練習するにはこの水量ではちとリスク大きいなあと、しゃあないのでここから先はフツーにダウンリバーすることにしました。
 どっかんの瀬、三叉の瀬などはシャレにならんビッグウェーブが形成されていて、とくに避けようのないどっかんの瀬では、フネが身長くらいの高さまで持ち上げられるほどのド迫力のウェーブが立ってました。これだけの規模のん、そうそうお目にかかれないです。大会当日がこんなコンディションだったら、沈続出でしょうなあ。
 ヤバい!と思ったのは、コークスクリューの瀬。左岸に張り付きたくないので、さっさと右岸側にエディーキャッチしたんですが、ここがものすごいボイルで、水面より高く山状に盛り上がっているんですね。山の頂点を中心に回りこむように流されてしまい、結局スターン側が左岸側のコークスクリューな流れに入って食われてしまいました。何とか、リーンで凌げましたが、まだ流れが把握できてなくて、ワンテンポ遅れてしまいます。やっぱ、まだまだですね。
 ゴールは、13時半頃。予想以上に早かったです。結局、いつものダウンリバーになってしまいました…。まあ、かなり楽しめたのでいいんですけどね。

2004年9月19日(日)
62 臭うはずなのに(木曾川2)

水位:1.38m(今渡) 気温:29℃ 天気:曇り
区間:中濃大橋〜桃太郎公園 メンバー:探検部後輩×7, K, F

 夜明け。天気は雨。ラナが泥だらけの体で徘徊するもので、各地で被害が続出しています。「こら、来るな!」とか、「この、駄犬!」とか。ラナ、探検部では扱い悪いです。
 昨日の夕方からの雨で、長良川は1.2m(稲成)を越す大増水。まっ茶色に濁ってしまっています。カヤックは言わずもがな、ラフトもまだちゃんとボートコントロールできるわけでもなし、ダッキーも自信がないので、本流は中止。
 代替となる川として、板取川へ向かいます。水位は、-0.3m(下洞戸)。昨日より約0.6mのアップで、茶色に濁ってしまっています。ちなみに前回下った時の水位が-0.47mで、笹濁り。前回下ったときはウェーブ中心の瀬で、そんな険悪なホールなどは見当たらなかったので、まあ、行けないことはないかなあと。
 問題は、長瀬堰堤越え。堰堤を実際に見てもらったのですが、皆さん引いてしまってました。確かに、直前の瀬で沈脱して流されようもんなら、確実に死にます。ちょっとリスク高すぎるかなあと思い直し、じゃあちょっと遠いですが日本ライン(木曾川)でも行きましょうかということになりました。不思議なことに、昨日の雨で増水していたのは長良川とその支流域だけだったんですね。お隣の根尾川や木曾川は全く増水していませんでした。何だか今年の局地的集中豪雨を象徴する現象です。

 一時間ほどクルマを走らせ、美濃加茂へ。木曾川は、冬に行ったきり(2/28・10回目)、二回目となります。この川は私が下ったことのある川の中では、水量の豊富さはトップで、他の川ではそうそうお目にかかれない大規模なスタンディングウェーブがあります。また、「日本ライン」という名でも知られる通り、奇岩名勝の地でもあります。これだけなら超私好みの川なのですが、あまり足を運ばない原因は一つ。その水質にあります。可児川との出合い付近に、いかにも汚らしくて触ると体が溶けてしまいそうな廃水が流れ込み、水質が一気に劣化し、臭くなるのです。これは本当にひどい。これがなければ、もっと足繁く通ってもよいのですがね…。
 可児川沿いに名古屋パルプという製紙会社があって、コイツのせいかなーとは思うのですが、まだよく原因は分かりません。真の原因について、また、地元(とくに木曽川観光関連)では問題になってないのだろうかと一度調べてみたいものです。
 ちなみに、この木曾川の可児川出合いから犬山市までのいわゆる日本ラインと呼ばれる区間、環境省選定の「名水百選」(1985年)に選ばれてます。マジで?これがあの安曇野のわさび田湧水群と同列なの?確かに、大涛の瀬まではまだキレイです。それなら…と思うんですがね。
 と、散々文句を言いましたが、今日はまだ水位が多いので、それほど気になりませんでした。というか、臭いがしませんでした。何ででしょう?明らかに川の水の色が変わったし、前に乗っていた後輩1号さんに至っては、臭い臭いと連呼していたのですが。そういえば、ラナも臭いと周りから言われていましたが、全く気になりません。鼻がおかしくなったのかなあ?
 15時頃、桃太郎公園に無事ゴール。今回は雨も降らなかったし、危なげなく下れたし、(なぜか)臭わなかったし、のんびりできました。しかし、桃太郎公園の人の多いこと。一般の方々に加え、カヤッカーも長良から流れ込んできているのか、そこかしこにいて、えらい賑わいを見せていました。
 その後、神戸に帰る探検部の後輩を見届け、K,F,後輩1号さんと太田駅近くで焼肉。ここで帰るK、気田川に向かうF氏らと別れ、この日の晩は美濃橋の川原でキャンプ。昼はまだ30℃に達する暑さですが、夜はもうかなり肌寒くて、秋なんだなあとしみじみと思い知らされます。

2004年9月18日(土)
61 リアルタイム増水(長良川10)

水位:0.39m(稲成) 気温:29℃ 天気:曇りのち雨
区間:講和橋〜勝原橋 メンバー:探検部後輩×7、K、F、M

 デジカメを忘れてしまいました。久々にやってきた長良川は、
およそ半年前(3/14・12回目)に下って以来の清冽さを取り戻してたんで、ぜひ写真に収めておきたかったんですがね…。この三連休の間、一枚も撮れないんで、ダメージ大です。はぁ。
 ついでに言えば、ラナのハーネスとリードも忘れてました。今回はしょっぱなからダメっぷりを発揮してますなあ。
 さて、今日は探検部の後輩らラフト組と三段の瀬の入り口である講和橋から、勝原橋までの区間を下ります。
 10時半頃から回送開始。するとなんと、勝原橋で旧KCKC(神戸カヌーカヤック同好会)メンバーであるKとその会社の同僚F、Mさんと偶然遭遇しました。KとFとは5月(5/8・23回目)に一度、洲原から美濃橋までの区間を一緒に下ったことがあります。Mさんとは初対面(カヤックは2度目)。これも何かの縁だろうということで、みんなで一緒に下ろうかということになりました。
 総勢で11名+1匹。うちの探検部の後輩らはラフト、後輩1号さんのみ来たる長良川WWFに備え、私とラナの乗るリンクスUに同乗。自動車メーカー軍団3名はいずれもカヤックという編成でのダウンリバーとなります。
 F氏は前回一緒に下ったとき、瀬でことごとく沈する上にロールができないときたもんで、ダッキーは彼のレスキューにひたすら従事していたのですが、この数ヶ月の間にロールをマスターしたようで、沈脱はほとんどなし。沈の多さは相変わらずでしたが、大した上達ぶりです。
 ラフトはといえば、とっても大人しく下っているので、楽しいのかよく分からないのですが、Iという後輩が一通りガイドできるスキルを持っているので、危なげなく下っています。レスキューを必要としたのは、コークスクリューの瀬くらい。
 それらのお蔭もあって、ダッキーはエディーキャッチ、フェリーグライドといった基礎練習に勤しみながら下れました。
 天気は曇りで、このまま持つかなあと期待していたのですが、空しくもふれあいを過ぎた頃からぽつぽつと。どっかんの瀬あたりから、バケツをひっくり返したような豪雨に。至るところから茶色の流れ込みによってコバルトブルーの本流が侵され始め、みるみるうちに抹茶色へとリアルタイムで褪せていきます。稲光と同時に、耳を劈く雷鳴と地を揺るがす振動。かなり近いところで落ちたようです。たくさんいたアユラーも竿をたたみ始め、やがて辺りには我々を残すのみとなりました。
 この降り方はマズイ。1時間で大体0.4m〜0.5mくらい上がることもありうるから、急がなくては。とくに、この後に三叉の瀬を控えているので、ラフトやダッキーはともかく、カヤック初心者のFとMさん2名にはかなり危険だと。
 ろくに前も見えないほどに叩きつける雨の中、急ぎゴールを目指して漕ぎ進みます。果たして、三叉の瀬。雨は少し落ち着きましたが、水は大分濁ってきています。そんなに猶予もないので、隊列を整えてすぐに降下。基本に忠実に、真ん中やや右岸寄りから入り、左岸へ抜けるコースを通り、クリア。
 エディーを取り、後続を確認すると、カヤックが誰も付いて来ていません。しばらくするとF氏が右岸側のコースから下りてきました。続いて、Mさん。彼は今日がこのコース初めてだったらしいのですが、そんなことを全く思わせずにここまでやってきてました。センスある人っているんですね。しかしその彼も後半、ホールに捉まり、沈脱。右岸側コースから流されてきました。体のあちこちをかなり打ち付けたようで、かなり痛かった&恐ろしかったようです。そりゃ、そうやわ。下から見てるだけでも痛そうでしたもん。
 その後、全員無事にゴール。水位の上昇はおそらく20cm弱でしょうか。水位の急上昇を警戒しながら、もしもの場合のエスケープルートを探しながら、全員を急がせながらのダウンリバーだったので、まだ初日なのにすっかり疲れてしまいました。

 雨が相変わらず降り続くので、キャンプは三条橋の下で。ここでなんとKが長良川WWFへの参加を表明してくれました。ずっとペアを探していた後輩1号さんと組んでの出場になります。これでうちの大学関係者からは2チームが出場。何だか、嬉しいですね。
 ちなみに、K曰く、チーム名は「神戸DSV」がいいとのこと。
 "DSV"って何の略?って聞いたら、「ダウンストリームV」とのこと。そのココロは?って聞いたら、「末広がり」とのこと。
 いや、それを言いたいんやったら、「アップストリームV」では…。ダウンストリームVやったら「先細り」なんですけど…。何か心配になってきました。

ツーリング記録を時系列で載せています。中でもとくにネタになりそうなものは、「川下りレポート(総括編)」に載せます。
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