ツーリングレポート(覚え書き)
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2004年12月30日(木)
86 2004年漕ぎ納め(瀬田川3)

水位:-1.60m(関ノ津) 気温:6℃ 天気:曇り
区間:大戸川出合い〜佐久奈土公園 メンバー:ソロ

 今年最後の川下りです。年末はどうも天気が荒れるらしく、比較的穏やかなのは今日だけらしいので。88回漕いでキリよく「米寿」を目指していたんですが、今年の最終着地は86回となりそうです。まあこれも運命ですかね。
 さて、行き先は、自宅から30分で行ける瀬田川にしました。お世辞にもキレイとはいえないですから、今年2月に2回下った後は、足を運ばなかったんですがね。冬期は臭いが比較的マシかもしれんということで再度訪問。
 実際見てみると、川の色は保津川のそれに近い。汚いことは汚いんですが、前回訪問時のコーヒー色と比べるとちょっとマシかな。でも瀞場では怪しい茶色の泡が浮かんでいて、ラナには入って欲しくなかったのですが、彼女、川に着くなりダッシュで飛び込んでしまいました。これで帰ったら即風呂場行き決定。
 漕ぎ始めると、あれよあれよという間に喫茶エデンの前へ。意外と客が入っていて、注目の的でした。そら、こんなクソ寒い季節に犬乗せて漕いでたらイヤでも目に付きますわね。
 喫茶エデンの下にある瀬田川最大の瀬・蛙岩の瀬ではスラの練習場として真冬でもたいてい誰かが練習しているのですが、今日は誰もいません。なもんで、好き勝手にゲートをくぐろうとしたんですが、意外と瀬が大きくて、下るのがやっと。もう一回やってみようかな、と思わないではなかったのですが、先へ進むことに。だって絶対沈したくないし。
 立木観音の参詣者に手を振られながら漕ぎ進むとやがて鹿跳橋が見えてきました。この橋を過ぎて鹿跳の瀬という瀬を下るとゴールになります。が、あれ?鹿跳の瀬がない…。下流の天ヶ瀬ダム放水量との兼ね合いで、できたりなくなったりするんでしょうかね?
 ゴールの佐久奈土公園に到着。家から川までの所要時間と同様、約30分間のダウンリバーでした。
 今年はこれでおしまい。最後になりましたが、川でご一緒させていただいた方々、この一年間ラナ共々本当にお世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。
 あと、どれほどいるかは分からないですが、このレポート読んでくださる方、来年も可能な限り続けていく予定ですので、変わらぬご愛顧をお願いいたします。

2004年12月26日(日)
85 美濃橋から下流コースを(長良川20)

水位:0.36m(稲成) 気温:6℃ 天気:曇り
区間:美濃橋〜鮎ノ瀬橋
メンバー:Tetsuさん、カイチョー、後輩1号、Oちゃん

 冷たい雨。一晩中降り続け、夜が明けても降り止む気配はまったくなし。下ろうとは誰も言わず、温泉に浸かってアースカフェで郡上肉味噌パスタ食べて帰ろうという話でまとまりました。
 昨晩の宴会の片付けをしているところにTetsuさん到着。今朝、中止の連絡をしようとしたのですが、繋がらなかったんですね。
 今日はドライブですねと、Tetsuさん共々子宝温泉へ。露天風呂でくつろいでいると、雨が上がり、なんと晴れ間まで見えてくるではないですか。冷えた体もすっかり温まり、テンションも上がっていたんでしょうね。誰とはなしにやっぱり下ろうかという話になりました。
 しかし、再び美濃橋に戻り、セットアップを始めると、またもや曇天に逆戻り、小雨まで降り始めました。後悔の念なきにしもあらずですが、着替えた以上はやるしかないなと半ばヤケクソの気持ちでセットアップを続けます。ちなみにTetsuさんはまったく寒くないそうで、太っているのは得だなあと思いました(笑)。後輩1号さんは漕がずに残って回送役を引き受けてくれました。賢明な判断ですね。
 今日のコースは美濃橋から関観光ホテルのある鮎ノ瀬橋まで。長良川WWF以来のダウンリバーとなります。この区間も台風23号による被害を大きく受けたところで、コースも大きく変化していました。魚道の瀬は堰堤のある入り口が土砂で埋まってしまっていて、浅くて通れません。山崎橋から下流に立て続けに続く二又に別れた瀬は両者とも左側のコースが埋まっていて、一本の流れに変わってしまっていました。
 コース半ばに至るまで曇天が続き、寒さを紛らわせるために大会ばりのハイペースで漕いでいましたが、山崎橋に至ってようやく晴れ間が覗き、鮎の瀬手前あたりですっかり晴れ渡るに、やっぱり下ることにしてよかったなあと思うのでした。
 到着は14時半過ぎ。2時間弱のダウンリバーでした。

2004年12月25日(土)
84 極寒の川原でクリパを(長良川19)

水位:0.38m(稲成) 気温:10℃ 天気:晴れのち曇り
区間:講話橋〜勝原橋
メンバー:カイチョー、後輩1号、Oちゃん

 11時に三段の瀬手前で集合。もともとこの日はクリスマスということもあり、お暇な連中でクリスマスパーティーでもやりましょうという話だったんですが、結局集まったのはいつもの顔なじみでした。探検部の後輩であるOちゃんは8/7(45回目)以来の参加。冬期に漕ぐのは初めてですが、装備はといえば、スピリットでドライ借りたので上半身は問題ないですが、シューズは運動靴で、ソックスもなければグローブもなし。とりあえずシューズとグローブのみ借りてましたが、ちょっと寒そうで途中で音を上げないか心配。
 天気は快晴で、小春日和のような陽射し。集合してからも陽だまりでくつろいでいるといつの間にかどんどん時間が過ぎ去ってしまい、出発は14時くらいまでずれ込んでしまいました。
 川の流れは今日も清冽。落ち込みまわり、小さな泡交じりの区間は、陽射しを受けてアクアブルーに輝いていました。しかし、ふれあい広場に至ると何故か濁りが入っていて、透明度はイマイチに。
 コークスクリューの瀬はやっぱりストレートのままで、どっかんはストッパーの前にドロップ。心なしか以前より落差が大きく感じられ、どっかんでは完全に水舟になるなど楽しめましたが、その分濡れるのでかなり寒い。
 休むと寒いのでひたすら漕ぎ続け、ゴールの勝原橋に到着したのは16時くらい。Oちゃんですが、かなり寒かったとは思いますが、弱音を吐かずに下りきりました。探検部には似つかわしくない「漢」ですなあ。とりあえずクルマを回送して子宝温泉に直行し、冷えた体を解凍。
 入浴後は美濃橋へ移動し、件のクリパ。流木を集めて作った焚き火の傍らに炭火を起こし、チキンに焼き肉。段ボール製のスモークセットまで買い、スモークチーズを試みましたが、いつまで経っても煙たいだけで失敗。
 クソ寒いはずなんですが、焚き火のおかげでそれほど寒いとは思いませんでした。とても楽しい時間でしたが、22時過ぎに雨が降り出したのでお開き。

2004年12月23日(木)
83 ETCを装着するも(奈良吉野川14)

水位:0.92m(五條) 気温:8℃ 天気:曇り
区間:梁瀬橋〜天理教教会 メンバー:後輩1号

 朝方、オートバックスにてオイル交換とETCの装着を依頼。このETC、実は9月に機器を購入してました。取り付けの費用をケチって自分でやろうと考えていたのですが、いざ取り付けようとしてもさっぱり分からず、結局取り付けてもらうことに。工賃は3150円也。早速試してみたかったのですが、生憎とウチから奈良吉野までのルートにETCを利用できる高速はなく、天理市を南下する際に通過する西名阪を一区間だけ乗ってみようかなあとも思いましたが、後輩1号さんにバカにされそうなので止めました。
 そんなこんなで梁瀬橋に到着したのは正午を回った時間でした。ラナの散歩がてら、徒歩で回送。天理教下から梁瀬橋まで約1時間かかり、出発したのは15時くらい。さすがに誰もいないか…と思いきや、阿太橋前の瀬でゲートを3旗ほど張って練習している方がいらっしゃいました。たった一人で。すごいですね。
 水位は大分下がっていましたが、濁りは随分マシになっていて、鯉の泳ぐ姿がたくさん見られました。ベストの水質まで、もう少しというところかな。
 ちなみに現在、左胸と背中に数箇所、皮膚がかぶれを起こしてます。私、肩こり症なのでよく肩を回すのですが、回すたびにズキンと痛い。原因は不明ですが、おそらくは伊賀川の呪いかと思われます。

2004年12月19日(日)
82 台風後の長良川(長良川18)

水位:0.38m(稲成) 気温:12℃ 天気:曇り
区間:講話橋〜勝原橋 メンバー:カイチョー、後輩1号

 「台風後に下った?」という言葉がカヌー仲間のうちで最近よく使われます。この場合、「台風」というのはあの各地に甚大な被害をもたらした台風23号・TOKAGEを指します。この台風のせいで大量の土砂が流れ込み、川相が随分変わった川がたくさんあります。今年5月に『全国リバーツーリングマップ55』が出版されまして、それが川地図の最新情報だったのですが、改訂を余儀なくされるでしょう。それほど影響の大きい台風だったのですが、長良川はとくに影響が大きく及んだ川の一つかと思います。瀬の形も随分変わりました。それ以前に、周辺地区への被害が甚大で、道路など未だ復旧作業中の箇所が各地にあり、こんな状況下なのだから川下りは遠慮すべきとの意見も、人によってはあるかもしれません。
 依然そんなビミョーな状況であることを一応アタマの隅に留めておいた上で、今日の川下りとなりました。コースは、三段の瀬の上から子宝温泉までの一般的なラフティング一日コースと同じ区間。前回訪問時(11/21 76回目)では、ふれあい広場まででした。そこから子宝までの区間は、今日が台風後、初となります。
 まずはセタラズですが、かつてのまっすぐ流れるコースが完全に土砂で埋まってしまっていて、流れが左に抜けるように変わっていました。全体的に浅くなっていて、こりゃ何とかしないと来年の商業ラフトはかなり辛そう。
 続くコークスクリューの瀬も完全に埋まってしまっていて、ストレートな瀬に。改名の必要ありです。かつて増水時にハマり、ぐるぐる回されたあのタコツボも今は川原の下。何だか寂しい思いです。どっかんの瀬は、大きくは変わっていませんでしたが、メインのストッパーのやや手前に落ち込みができていました。三叉の瀬は、瀬の前半部の左半分が土砂で埋められていて川幅が狭くなり、ラストの落ち込みも緩くなっていて、難易度的にはダウンしたかなあという印象。全体的には、浅くなって、その分水勢が弱っていたり、メリハリが薄くなっている箇所が多いです。あと何回かほどほどに増水してうまい具合に河床が深くなればいいんですけど。
 ただ、川の美しさは相変わらずで、透明度は年間でも最高レベルのコンディション。昨日が伊賀川だけにひときわその美しさを感じられました。
 ダウンリバー後は、子宝温泉で冷えた体をゆっくり解凍。その後アースカフェでパスタを食しましたが、これがカイチョーに好評でした。今度は「郡上味噌を使った肉味噌パスタ 温泉卵添え」をどうぞ。

2004年12月18日(土)
81 惜しい川(伊賀川1)

水位:0.61m(島ヶ原) 気温:13℃ 天気:晴れ
区間:岩倉月ヶ瀬口 メンバー:KYOKOさん、後輩1号

 KYOKOさんからのお誘いで、今日は伊賀川を下りました。正式には木津川ですが、上流部、名張川までの合流点までは伊賀川と呼ぶそうです。今回下ったのは、忍者の里として知られる伊賀上野市の西部、岩倉峡と呼ばれる峡谷。木津川は何度か下ったことはありましたが、もっと下流の区間で、この岩倉峡は初めて。KYOKOさんにご案内いただきながら下りました。
 この伊賀川なんですが、上野市でかなり汚染されるらしく、残念ながら水質は良くないです。透明度は保津川と同じくらいでしょうか。臭いはトイレのそれ。流れの中を小さなヘドロの屑みたいなのがクラゲのように漂っているのですが、それがトイレットペーパーのように見えてしまいます。ただ、これでもここ数年で随分マシになったそうで、かつて川の色はココア色をしていたそうな。年々水質が悪化していると懸念される河川はたくさんありますが、この伊賀川は逆みたいですね。毎年どんどんキレイになってくれればいいなと思います。
 瀬はかなり面白いです。巨岩が点在し、流れを塞いでいるのでコースが複雑な上に、落差も大きい。クラスは2〜2.5級かな。クリークっぽくもなくはないですが、比較的水量が多く、瀞場も多いです。透明度は保津川と似ていると先述しましたが、川相は人工的で素直な瀬の多い保津川とは正反対のタイプ。
 後輩1号さんを前に乗せ、リンクスで何とか岩を避け避け下っていましたが、前半のメインとも言える瀬で、流れの中央に座する岩を避けきれずラップ。後輩1号さんとラナを岩の上に避難させ、私は下半身川に浸かりながら引き剥がしにかかり、剥がしたまでは良かったのですが、確保をミスってしまい、流れに持っていかれてしまいました。岸に上がるルートもなく、やむなく泳いで取りに行く羽目に。水は相当冷たいですが、装備をドライでガチガチに固めていたので、少し濡れるだけで済みました。先行していたKYOKOさんに確保してもらっていたフネを受け取り、泳いで付いてきたラナと後輩1号さんを引き上げ、再出発。いやはや、臭いし寒いので極力浸かりたくなかったのですが、そういうときに限ってこういうことが起こるんですよね。
 やがて川幅が広がり、島ヶ原の村落内を通過。そして、ここを抜けると再び川幅が狭まり、山峡区間へ。ここには大きな滝があるらしいですが、KYOKOさんも場所についての記憶があまり鮮明でなかったため、慎重に下っていると、果たして水面が切れ、その向こうから爆音が轟くのが聞こえてきました。
 例の滝であることを確認し、右岸側からポーテージ。下流側から下れるかなあと覗き込んでみましたが、落ち込みの途中や直下に大岩がちらほらと点在していて、カヤックならピン、ダッキーならラップしそうなトコばかり。下れそうなコースが全然見えてきませんでした。流されるとタダでは済まなさそうですし、超エキスパートクラスでもない限り、下るのは残念ながらムリみたい。
 ゴールに着いたのは、14時過ぎでしたかね。その後は無性に風呂に浸かりたくて、梅の郷月ヶ瀬温泉へ。そこで3人で談笑し、夕食取るまで長居してました。
 20時ごろ、KYOKOさんと別れ、次なる目的地・長良川へ。

ツーリング記録を時系列で載せています。中でもとくにネタになりそうなものは、「川下りレポート(総括編)」に載せます。
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