ツーリングレポートを時系列で載せています。原則として、川を下る都度に更新されますが、たまにとっても遅れます。
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2005年7月10日(日)
40 ラフティングツアーに同伴(長良川6)

水位:0.57m(稲成) 気温:24℃(美濃) 天気:雨
区間:ふれあい広場〜アースシップ メンバー:後輩1号

 12時50分、「アースシップ」に到着。
 今日はここのコマーシャルラフトと下るのです。会社の先輩がグループ会社の方を10名ほどをラフトに招待した際に、その仲介役をしたのですが、どうせなら一緒に下りましょうということで。

 フネは先週に引き続きサファリ。後輩1号さんもリンクスUです。
 コースは、ふれあい広場からアースシップまで。いつもの半分程度の距離ですが、どっかん三叉とメインの瀬が二つおはしますので、相手にとって不足なし。水位計の指す値は0.57m. こちらも文句なし。

 リベンジ第一弾はどっかん。
 先週より若干水位が下がっているためか、それとも慣れもあるせいか、先週よりは落ち着いた状態で波が見えます。
 加速、角度を確認し、えいやで突っ込む。
 ドン! と白い壁にぶつかり、そのままストッパーの中へ突入。沈したわけでもないのに身体は水の中にあり、何も見えない。動揺したところに上半身が水勢に押し戻され、起き上がってしまい、重心が上がったためバランスを崩して沈。これで先週に引き続き、二連敗です…。
 放心状態で流されていると、そのまま右岸の岩壁にぶつかってしまい、沈み込まされるも、5秒ほどして浮上。ようやく我に返って再乗艇して後ろを振り返ると、ラフトがフリップしたのか、全員流されていました。
 ガイドの彼は、どうやらデビュー戦らしいです。必死でリカバリーして乗員を回収していましたが、客にとってはこういうイベントがあったほうが面白い。ガイドは少しくらいヘタなほうがスリルがあって楽しいですね。

 下田橋を過ぎたところで飛び込み。高いところが嫌いな私は、写真を撮るからといってごまかし、逃げるのでした。
 次はリベンジ第二段の三又。ここは前回成功していますが、薄氷モノだったので、今日はイメージどおりにコース取りすることを目標に設定しました。
 で、結果はイメージどおり左コースに入ることに成功。やっぱり先週より水位が低い分、コース取りが易しくなっているような気がします。
 余裕ができたので後ろを振り返ると、ラフトが川の中央の岩に向かってまっすぐ進んでいる。ヤバいな〜と思って見ていると、案の定ラップ。正面から突っ込んだ状態で、固まってしまっています。
 陸上から指示し、体重移動させることで再び流れだしましたが、クルクル回転しながら航下しています。見ててヒヤヒヤモノですが、やっぱり、楽しそう…。
 ラフトを見届けた後で私も続いて航下。最後の落ち込みも先週に引き続き、突破。また成功です。この瀬とは相性がいいのかしら?
 下り終えて全員合流したところで、後輩1号さんがずぶ濡れになっているのに気付く。
 あれ? また沈したの? どうも彼女は三又が苦手らしい。
 二人とも結局先週とまったく同じ結果だったのでした。

 その後、子宝温泉に入り、ラフト組と解散。基本的に皆さん楽しんでいただけたようで、紹介した立場としては嬉しい限りです。また、素晴らしいツアーを提供くださったアースシップの皆様、本当にありがとうございました。今度は同期を連れて行きますのでまたよろしくお願いします。

 ツアーが終わった直後から雨が激しく降り始めました。このままだとナガラは水位1mコースで、キャンプはおろか、明日下るのも難しそうです。さてさて、明日はどこに行こうかな…。 


ラフト1号。ガイドは新人さんらしいです。

ラフト2号。こちらも新人さん(上手かったので後で聞くまで気付かなかった)。

ダッキーは私を含めて3艇。サファリだと余裕がないので静水でしか写真が撮れません。

どっかんの瀬の後で流される人の図。いつ見ても笑える。

写真撮影に徹するため飛び込みは見学。

実は足が川底にちょびっと届くらしい。そっちのほうが怖いです。
2005年7月3日(日)
39 ようやく恵みの雨が降る(長良川5)

水位:0.64m(稲成) 気温:25℃(美濃) 天気:曇りのち雨
区間:講話橋〜勝原橋
メンバー:Tetsuさん、後輩1号、カイチョー、ぬー坊さん、F原さん

 各地で雨が降り始めました。
 これまで西日本は記録的な渇水でしたが、今週も後半に入ってようやく梅雨らしくなったといえるでしょう。ただ、一部地域では、床下浸水など極端な降り方をしているところもあるようですが…。ちなみに、1日の金曜日時点で長良川は一時1.7m(稲成)を越し、われらが聖地益田川では一時3.4mを越すビッグウォーターとなってました。
 当初、北山川に行くつもりでしたが、NKCのカヌマス会長の強いお誘いにより、結局、長良川に行き先を変更しました。増水してるし、濁りが入るので鮎師もいないだろうというのもありまして。

 現地到着は10時過ぎ。11時を過ぎた頃に、Tetsuさん、NKCメンバーと続々と集まる。ポンプアップして、さて着替えようかとすると、ウェア一式がクルマに存在しないことに気付く。
 積み忘れた…。
 ありえないミステイクですが、しょうがない。Tシャツと短パンという着の身着のままで下るしかあるまいと覚悟しましたが、Tetsuさんが長袖ラッシュと半袖クリマプレンシャツと短パンを貸してくれました。
 本人、半袖ラッシュのみという軽装備なんですが…。申し訳ない気持ちでいっぱいながらも、勇者様の施しを受けたのでありました。

 さて、先週に引き続き今日も知る人ぞ知る名艇・サファリで下ることにしました(参考)。先週のナラヨシで使ってそのままクルマに積みっぱなしだったのですが、「え? サファリで漕ぐんでしょう?」 という後輩1号さんの挑発に乗ってしまったのであります。ちなみにサファリで長良川にチャレンジしたのは7年前と5年前の過去2回のみで、無論、マトモに下れていません。
 かくして、今日の私はいつものレスキュアー(救助者)役から一転、ビクティム(要救助者)と成り下がったのでした。編成は、初心者のF原さんとセットで、先頭のダッキーと最後尾のカヌマス会長にサンドイッチしてもらう形でのスタート。

 増水すると、流れのパワーがアップしてところどころにえげつないウェーブが立っている反面、川幅が広がりコースが選びやすくなるのが特徴。
 そうして広くなったコースにできたチキンコースを選択し、下る。たとえば、三段なら左岸ベタ、ネコタチなら右岸ベタというように。リバベンの反省では、水上レベルのウェーブ/ホールに積極的に飛び込む旨を書きましたが、サファリとなると話は別なのです(笑)。
 ただし、川幅全体が波立っていて、回避できない箇所も幾つかあります。そういうところは、覚悟を決めて正面突破するしかない。三段の瀬の三ノ瀬なんかがそう。
 また、ネコタチの下の瀬のラストもそうでした。ここはウェーブが鋭角になっていて、まさに壁というにふさわしいストッパーが立っていたのですが、壁に当たって撥ね返るような動きをして転覆。リカバリーのためにパドルを入れるヒマもありませんでした。
 サファリと共に流されるも、今日のナガラは流れのパワーが強く、そして複雑で、体が全然浮いてこないので、最乗艇するチャンスがありません。サファリって全然浮力ないから頼りにならないし、必死にバタ足して顔だけ出し続け、瀬が終わるまで耐えるのでした。

 気を取り直して、再び漕ぎ出す。ふれあいを過ぎる頃、雨が降ってきました。
 寒い。Tetsuさんに借りた装備のおかげで我慢はできるのですが、とにかく休まず漕いで体を冷やさないようにして進む。
 やがて、回避不可の瀬第二弾・どっかんまでやってきました。ラストのストッパーは、まさに壁のように立ちはだかっています。高さは1.5mはあるんじゃないでしょうか。数秒に一度の間隔で爆発するように飛沫を撒き散らす様を見て、ものすごいエネルギーが溜め込まれているのだなあと。ぶつかってもあっさり弾かれそうで越えられる気がしません。
 私の順番は最後だったので、皆が下るのを近くで見ていましたが、Tetsuさんなんか、ジャンプ台から飛ぶように宙に浮いてました。あのTetsuさんがですよ?
 雨が本降りになってきましたが、まったく気にならなくなっていました。
 F原さんが無事通過するのを見届けて、いざ、突入。
 坂道を自転車で転がるようなスピードで下り、はや眼前には、頭上より遥かに高い白い壁が立ちはだかる。不思議と音は聞こえない。
 真正面からぶつかる。
 ふわり。激突した瞬間、体が宙に浮かんだときの独特の感触。フネが体ごと飛んだようです。体が右に倒れてしまっているのが理解できてはいたのですが、元に戻すためにパドルを入れる間もなく、体だけ前のめりに飛ばされ、フネから分離。そして落水。
 どっかんの瀬の最後は右岸の岩壁に流れがぶちあたっており、そこに引きこまれるとかなり苦しい思いをするので、フネは置き去りにし、あわてて岸に向かって泳いでエディーキャッチ。う〜ん。完敗でした。

 最後の難関は三又の瀬。回避不可の瀬、第三弾です。ここも下見しました。この瀬は長く、しかもはじめっから激しい。前半で沈すると相当苦しいのでより慎重に下る必要があるのです。
 去年までは増水時は左岸ベタがチキンルートとなっていたのですが、台風でそのコースが埋められてしまいました。その堆積した土砂の上を歩き、新たに下れそうなルートを物色します。
 分析結果は、左岸ベタ。ただし瀬の入り口に一箇所ホールがあるので、そこは回避して、次に中央に現れるストッパーを左岸側に抜けることで左岸の緩やかなラインに出ようと決めました。
 ここも順番はラスト。Tetsuさんは相変わらず中央のホワイトウォーターラインを強行突破。つづく後輩1号さんは最後の落ち込みでフリップしてました。NKCカヤック組は全員無事クリア。
 いよいよ私の番。ホールを左に見て、最初の難関ストッパーに突入。ここで左岸側に抜ける予定だったのですが、失敗を恐れるあまり、アグレッシブな動きができず、そのまま直進。ありえないと思っていたヒーロールートになんと突入してしまったのでした。
 ホールに突っ込む。バックウォッシュに食われて失速するも、ここで沈するのは絶対イヤだ!という思いが実力以上の力を呼び起こしたのか、奇跡の左ブレイスでリカバリーし、バックウォッシュを無事抜ける。続いて、三叉の中央コースへ流されていたのを左ルートに修正。これで当初の予定コースにリカバリーできました。
 あとはラストの落ち込みでしたが、奇跡再び。幻の左パドルが再度出て、無事にクリア。これでもう、アドレナリン出まくりです。頭の奥にカタマリのようになって残っていた平日のストレスも、いつの間にやら雲散霧消。

 そして、無事にゴール。いや〜、ウェア忘れたりして一時はどうなることかと思いましたが、Tetsuさんのおかげで何とかなりました。感謝です。そして、サファリ。リンクスのときとは恐怖心が全然違う。ナガラがこんな怖い川だとは思いませなんだ。
 ちなみに一緒に下ったF原さんは、なんと初の無沈でのクリアでした。まだまだ初心者というのに、素晴らしいバランス感覚です。ロールもできるようになり始めたようですし、これで間違いなく川にハマることでしょう。


ネコタチの下にある瀬のラストです。

ストッパー正面突破を図るも、勢い足りず、越えきれず。

ご覧の通り、撃沈さる。

サイストラップから足が抜けず。

どっかん。スキージャンプのように宙を飛んでました!

たてフリップまでもう少しってなくらいにウイリーしてました。

ストッパーに突入。背の高さくらいありそうです。

目の前が真っ白。

頭の中が真っ白。

空中分解。

三叉で沈する後輩1号。ラナはフネの下敷きになっていたそうな…。
2005年6月26日(日)
38 渇水!(奈良吉野川8)

水位:0.80m(五條) 気温:33℃(五條) 天気:晴れ
区間:梁瀬橋〜天理教 メンバー:後輩1号

 2月27日以来のナラヨシ。3月以降は雪解けなんかで水量豊富な地方の川を中心に下っていたもので、しばらく行ってなかったんです。
 で、久々に訪れると、とにかく水が少ない。
 こんなナラヨシ、初めてでした。春以降、ずうっとまとまった雨が降ってないんですよね。完全に渇水状態です。

 今日はクルマが一台なので、ゴールの天理教教会にクルマを置き、徒歩で回送を開始。
 暑い。途中でビールを買って飲む。ラナは早くもバテバテになって、舌を出してハアハア言いながらヨタヨタと先を歩く。イギリス原産の犬にはこの日射しはキツイんでしょうね。
 4ヶ月前とは違い、田んぼには苗が青々と茂り、見渡す限り田園風景。ラナを見た小鴨の群れがガァー、ガァーと鳴いてその中を逃げるように去っていきました。隣の田んぼではカブトエビだらけ、その隣はおたまじゃくし。多様性があっていいですね。

 いざ漕ぎ出すと、やっぱりあちこちで岩が露出していて、下るのにひと苦労。最初のザラ瀬を越え、瀞場に入ると、汚れているのが目立ってよく分かりました。流れが弱いので澱み、岩にはヘドロが付着。そのヘドロが剥がれたらしきモノがあちこちに浮かんでいて、場所によってはドブ川みたいなことになってます。
 早く、雨が降らないかなあ…。
 とはいえ、それでも流れのある箇所ではそれなりに気持ちがいい。後輩1号さんは自らフネから降りて川に浸かりながら下ってました。
 カルディアの川原では、バーベキューやら川遊びで人だかりができていました。4ヶ月前は無人でしたが、そうか、こういう時期なんだー。

 今日は件の名艇・サファリで下っていたので、阿田橋の下の瀬でスポットプレイ。このフネ、以前にもどこかで書いたと思いますが、最大積載量が100kgしかなく、私とラナが乗れば沈みます(ちなみにリンクスUでは215kg)。つまりサーフィンして遊んでいると、水がどんどんデッキに入ってくるのですが、重さが100kgを越えると沈み出すのです。なんかミステリーな動きをして面白いといえば面白いのですが…。

 下り始めた時間が遅かったせいか、カヤックに出会わないままゴール。
 スタート地点に干していたケータイ電話を取りに行く。実は回送中、飲み物を冷やすために入れていた氷の袋が破れていて、一緒に入れていたケータイが水濡れしてしまったのです。そこでダメもとですが応急処置として、電池を取って天日で乾かしていたのでした。
 そのケータイが、ない。
 一緒に置いていた電池と100円玉はそのままに、本体と電池のフタだけが置いてあった場所からなくなっているのです。こりゃあ誰かのイタズラですな。まあそんなしょうもないことする奴はおらんだろうと高を括っていたのですが、甘かった。
 しばらく周辺を探す。先月ケータイを買い換えた際(これも水濡れで壊れた)、ダウンリバー中も持ち運びが便利なように、Premini-S(青)という極小のケータイを選択したのですが、探すときはその小ささが仇となり、なかなか見つからない。
 いったんは諦め、そこで遅い昼食を取っていたのですが、ふと川の中に青い物体が沈んでいるのが目に付きました。
 ひょっとして…?
 足首まで川に浸かって近付くと、やっぱり、なくしたケータイでした。
 振って水を切り、クルマのエアコンで乾かし、さらに一晩寝かせて乾かしたのちに電池を入れると…、なんと、正常に稼動してくれました。小さいくせに、不死鳥のようなケータイです。
 置きっぱなしにしていた私も迂闊といえば迂闊ですが、しかし、世の中にはホント、つまらんことする人間もいるものですね。


天理教の犬。

逃げ惑う小鴨。まさに烏合の衆。

バテバテのラナ。

流される私。

最乗艇を試みるも…。

失敗。
2005年6月19日(日)
37 山葵づくし(万水川1 犀川1)

水位:0.70m(陸郷) 気温:27℃(松本) 天気:晴れ
区間:県民運動公園〜中村マレットゴルフ場
メンバー:Tetsuさん、後輩1号

  駐車場で朝食を取っていると、大会運営の中心人物、大沢さんとお話しする機会がありました。大学時代の私の専攻がオスマン朝であったことをご存知で、オスマン朝の話(他人とこの話題で会話するのは数年ぶり)となったのですが、非常に詳しくて、オスマン朝の統治の考え方を「にじますカップ」運営の参考にされていると聞いてびっくりしました。聞けば、民族や出身地、身分、信仰に縛られることなく人材を登用していたその考え方を大会運営にも活かしていきたいとのこと。
 なるほど…。大学院時代に学んだことなんて、社会人になってからというものまったく使わなくて、悲しいまでにすっかり忘れてしまっていたのですが、そういう活用の仕方もあるんですね…。

 朝食後は前川を後にし、万水川へ。高瀬川、穂高川という選択肢もありましたが、Tetsuさんのリクエストにより万水川に決まり。かねてより憧れだったらしいです。
 プットアウトは去年と同じ、犀川合流後のマレットゴルフ場付近。
 プットイン地点の県民運動場駐車場はスラ艇でいっぱいでした。みんな考えることは同じなんですね。
 出発。去年と比べると若干水量が少ない。相変わらずの用水路ぶりでしたが、透明度は去年よりあるかなといったところ。ただ、肥料の袋がそこらに引っかかっているのは何とも見栄えがよくないです。野菜クズが流れてくるのはまあご愛嬌。
 右岸の並木からセミの鳴き声が聞こえてきました。ニイニイゼミです。ということはこの辺はサクラの木なんでしょう。セミの鳴き声を聞くと、夏が来たっていう感じがします。いよいよ来たな〜、という感じ。

 等々力大橋を越えると、鬱蒼と茂った緑のトンネルへ。ここから犀川出合いまでの区間が、短いですが最高の景色を楽しめるのです。
 右岸に大王わさび農場が見えてきました。
 あれ? 普段着でラフトを漕いでる人たちが…。見慣れないシーンと思ったら、15分800円とかでそういうサービスを始めたようです。ラフトと、やたらと多い観光客を尻目に、上陸。ライジャケにメット被ったままで大王わさび農場内へ。これ、一度やってみたかったのです。
 ここは何でも山葵(わさび)です。わさびビール、わさびソーセージ、わさびコロッケ、わさびソフトクリームを購入し、昼食代わりにもしゃもしゃと食べる。わさびビールなんて緑色をしているだけで、わさびの味なんてしねーじゃねーか、なんて思いながらも、観光地なのでまあしょうがないと諦める。おやきは残念ながらなくなっていたので食べれず。
 ほろ酔いでいい気分になったところで再出発。ほどなく三川合流地点に到着。スクウォート艇を発見。フネが沈み込んでクルクル回りながら浮上してました。お見事。

 犀川に入る。ここも去年と比べると水量が少ないですが、透明度は格段に上がってます。去年は一箇所だけ大きなウェーブが立った瀬がありましたが、流れが変わったせいか、水量によるものか、なくなっていました。
 流れは案外速いのですが、のどか。Tetsuさんは仰向けになって寝てしまってます。
 ここで再びバセットハウンドのぷぅーちゃんと邂逅。昨日激戦を繰り広げたにじことますみさんのおとひめクラブさんのわんこです。
 ラナ、また追いかけられてます。ラナもバセットと同様に猟犬といえば猟犬なのですが、こちらはガンドッグの類で銃で打ち落とされた水鳥なんかを回収(retrieve)するのが仕事でしたから、どうにも格が違うようです。プットインの県民運動場でも追いかけられていましたが、相変わらず犬は苦手な模様です。


ラナはところ構わず襲いかかる。が、動きを読まれ、阻止。

緑のトンネル。ここから犀川の出合いまでの短い区間はスペシャルゾーン。

大王わさび農場の水車小屋。

眺めはいいが、観光客が多いので落ち着きません。

犀川で邂逅したカヌー犬ぷぅー。バセットハウンドです。

川の上ではラナのほうが優位。
2005年6月18日(土)
36 にじますカップ(前川1)

水位:- 気温:29℃(松本) 天気:晴れ
区間:龍門渕公園 メンバー:Tetsuさん、後輩1号

(作成中)

2005年6月12日(日)
35 大編隊(長良川4)

水位:0.33m(稲成) 気温:30℃(美濃) 天気:晴れ時々曇り
区間:オーナーばり〜勝原橋
メンバー:KROさん、Tetsuさん、トバヤンさん、後輩1号(ダッキー組)
 カイチョー、王子、ぬー坊さん、Nさん、Hさん、Fさん、Tさん(NKC)

 入梅ということで週末はずっと雨だと思ってました。雨は嫌いだけど、最近、降雨量が少なくて行く川行く川どこも水不足だし、しょうがないかなと諦めていたのですが、昨晩の居酒屋美濃橋での飛騨牛焼肉大会あたりから雨が止み、今朝目覚めてテントから出ると見事なまでの晴天。
 これも王子の奇蹟? 彼と一緒のときは本当に晴れが多い。

 昨夜王子と大バトルを繰り広げたT君は、吐きまくったおかげか今朝はそれほど辛くはなさそう。一方で王子のほうは明らかにまだ酔っていてテンションが昨晩のままハイ状態。こいつ、どんだけ燃費ええねん。
 各自で朝食を済ませ、8時頃に目的地へ出発。
 我々ダッキー組は先週と同じくオーナーばりの瀬の上から。NKCはそこから少し下流の三段の瀬の上から。理由は、NKCには初心者のいるので出発前にじっくりと静水で練習しておきたいため。いくら水量が少ないとはいえ、そこは長良川。初心者がいきなり下れる川ではないのです。12時に三段の瀬前で合流し、そこから一緒に下りましょうと約束していったん別れました。

 ダッキー組は予定通りに11頃に出発。えらい速いペースで、オーナーばりもあっさり通過。トバヤンさん、あなたホントに初心者?ってなくらいに落ち着いて下っていらっしゃいました。30分程度で相戸の堰堤に到着。
 堰堤にはサツキ狙いの釣り師がいましたが、魚道からかわす。少し下り、もうすぐNKCの待つ瀞場というところで、今度は両岸に一人ずつ発見。これは避けにくい。仕方なく、いったん漕ぎあがり、浅い浅い中央部をムリヤリ航下して竿をかわす。Tetsuさんは…突っ込んでました。さすが勇者。そういえば、堰堤もみんなが魚道をポテする中、一人だけ下り落ちていましたっけ。

 NKCとの合流予定地点に到着。見ると彼らはまだ準備できていない模様。まあ、人数多いし、しゃあないかってことで、我々は昼食を取り、思い思いの時間を過ごすことにしました。トバヤンさんはフネをベッドにして川の流れにたゆたい、KROさんはラナと一緒に泳ぎ、Tetsuさんは純粋に暑がって泳いでました。私は来週に備えて後輩1号さんとフェリーグライドの基礎練習を淡々と。

 準備が整ったところで、ようやく出発。沈しても即レスキューできるように、カヤック組をダッキー組がサンドイッチするように編隊を組む。全員で11艇? すんごい数です。ラフトガイド時代を除けば、こんな大勢で漕ぐの、初めてちゃいますかねえ。
 私は先頭。というのも、ラナは先頭に立たないと気がすまないタチなので。初ダッキーのNさんや初カヤックのT君、そしてトバヤンさんらを重点的に、瀬を下るごとに後ろを確認しつつ下りましたが、とくに大きな事故もなく、全員無事にふれあいに到着。
 このあたりになると慣れもあって、隊列が乱れてきました。とくに、ダッキー組が前のめり気味。私はラナに煽られることもあって先頭を維持するためにどうしてもペースが速くなり、KROさんはもともと漕ぐの速いほうだし、Tetsuさんも勇者に転職してからはかなり速く、トバヤンさんもフツーに速い(しかも欠伸しながら)。カヤック組と比べてみて浮き彫りになりましたが、我々ダッキー組は皆休まず漕いでいるんですね。もう少し、のんびりと余裕を持って漕げればいいなと思うのでした。

 さて、ふれあいの瀞場を抜けるとセタラズの瀬があります。ここは昨年の台風の影響で瀬が埋まってしまい、浅い階段状になってしまったところです。沈するとケガの可能性大なので、カヌマス会長は全員ポテを指示。ダッキー組のみで下ります。カヤックが全て右岸に上陸するのを見届けたのち、航下。
 大惨事でした。
 前方ではトバヤンさんが沈して流され、手前ではKROさんがラップしています。流れが当たる左岸の岩壁がアンダーカット気味になっているので、Tetsuさんが急いで救助に向かい、無事レスキュー。いやはや油断は禁物ですなあ。
 その後のどっかんの瀬は残念ながら誰も沈せず。ロープ持って期待していたのに…。
 最後の難関、三叉では、T君、Fさんが沈。やっぱこうでなきゃね。Tさんはフネ割ってました。なんか、フネに乗り込むときに先端から内部に光が差し込んできて怪しいなとは思っていたらしいですが、黙って乗ったらやっぱり沈没。かちかち山のタヌキの泥舟を連想しました…失礼。
 割れたフネはTetsuさんが牽引して下田港に係留しておき、当のT君は後輩N嬢のリンクスTの前に乗ることになりました。
 おかげで全員無事にゴールの子宝に到着。
 Hさんは初の無沈達成。Fさんはあと一歩というところです。

 さて、いよいよ来週はにじますカップ。練習の成果は出るか? って、ダウンリバーばかりで練習らしいことはあんまりしてませんが…。


川での過ごし方は十人十色…漕ぐ人。

寝る人。

泳ぐ人。

そして、二日酔いに苦しむ人。

講話橋の瀞場はフネだらけです。

Fさん。クリーク艇のディーゼルで下る。やばい体勢だがこの後もちろん沈。

Hさん。見事無沈達成。背が高くて男前で運動神経抜群でまったく欠点が見当たらない。

T君。フネはこのころはまだ元気でした。
2005年6月11日(土)
34 梅雨入り!(根尾西谷川1)

水位:-1.01m(板所) 気温:19℃(樽見) 天気:雨
区間:大井堰堤〜桜橋
メンバー:KROさん、Tetsuさん、トバヤンさん、後輩1号

 1時間、遅刻してしまいました。皆さん、すいません。
 さて、本日より本格的に入梅らしく、天気予報はどこも雨。ここ根尾村もご多分に漏れず雨がシトシトと降っております。ただし、川は渇水状態。板所の観測所は−1.02m。これまで下ったときの水位はだいたい-0.6m台なので、今日はまったく別の川を下ると考えたほうがよいのかもしれません。
 メンバーはいつものKROさんにTetsuさん、後輩1号に加え、お初なのがトバヤンさん。ダッキーはKROさんと同じセビラーSV100 ですが、まだ今日で4回目とのこと。私は来週の大会に備え、リンクスUに乗艇。

 スタートは、13時頃。大井堰堤より。水はとてもキレイなのですが、やっぱり下るにはちょっとキツい水量でした。また、タンデムなのでコントロールもままならず、浅瀬では岩に乗り上げたり、底をがりがり擦りながら下るといった塩梅です。

 さて、大門橋の手前に到着。ここもがりがり君かなあと思っていると、KROさんが下見しようという。果たして、橋桁の周囲にコンクリのテトラが密集していてとても下れないばかりか、コンクリから鉄杭が何本も出ていてかなり危険な状態。下見してなかったらヤバかったです。過去二回の増水時に下ったときは何も考えずに下ってましたが、ここって結構危ないじゃん!
 即座に左岸からポテと判断し、準備してましたが、Tetsuさん、KROさんが右岸ベタは下れそうとのことでポテせずに突入。トバヤンさんはムリせず左岸からポテという賢明な判断をされていましたが、根が面倒くさがりな私は担ぎたくないのでやっぱり右岸側のコースを選択するのでした。
 橋桁を過ぎたところで、直角に左カーブ。リンクスUで回れる川幅でもなし、曲がれずにあえなく乗り上げるも、先に下って控えていた勇者Tetsuさんがフォローしてくれたおかげで無事にクリア。

 1kmほど漕ぎ進むと、左岸にテトラが乱立した瀬に出ました。ここは、過去下った際は左岸のテトラに流れがぶち当たっていたので要注意と覚えていたのですが、昨年の台風で流れが変わったのか、はたまた単に水が少ないだけなのか、左岸に流れはほとんどなく、右岸に集まり、最後に大きな落ち込みができていました。パワーは大してないので楽勝なんですが、浅いのでその落ち込みに行くまでが至難のワザ。下り損ねたトバヤンさんはフネを担ぎ上げて再度チャレンジされてましたが、準備完了前にフネが後ろ向きのまま動き出してしまい、またも下り損ね。しかしこのトバヤンさん、わーとかきゃーとか言ったり、Tetsuさんのように満面の笑みを浮かべるワケでもなく、実に飄々としていらっしゃる。てゆうか下りながら欠伸してましたし。これは勇者Tetsuさんに負けじ劣らじの大物の予感がします。

 その後も浅瀬だらけでしたが、途中歩いたのは何とか1回だけで済みました。
 その後は武儀川の水源、尾並坂峠を越えて明日下る予定のナガラへ。途中、武儀川、板取川と見てきましたが、全然水がない。

 19:00.店長KRO氏による居酒屋 美濃橋がようやく開店。
 今夜のメニューは何と飛騨牛の霜降りロースと仙台並にぶっとい牛タンとホルモン。いずれも、ほっぺたが落ちるような最高の味でした。
 食べ終わる頃に、明日一緒に下るNKCのメンバーが到着。全員でなんと7人もいて、またいかにもいじられ系のT君にストレス夥多の王子がカラミまくって大いに盛り上がり、学生の飲みさながらの大宴会へと移行。吐いてる人、久々に見ました。


スタート地点。まだ鮎は解禁になっていません。

今回はじめましてのトバヤンさん。

大門橋の迂回コース。この落ち込みの後、直角左カーブになっていて曲がれずに乗り上げました。

去年の今頃、この川が初めてだったTetsuさん。今では勇者の称号を得るほどになっている。

テトラの瀬。Tetsuさんも二度下ってました。
2005年6月5日(日)
33 久々、ナガラへ(長良川3)

水位:0.31m(稲成) 気温:28℃(美濃) 天気:晴れ
区間:オーナーばり〜勝原橋 メンバー:KROさん Tetsuさん

 日帰りで長良川まで行ってきました。
 土曜日はラナの予防接種&耳掃除&ダニ避け薬もらいにわっきー動物病院へ行ってまして、川はお休みでした。大会疲れもあるし、日曜も休養でもいいかなと思っていましたが、鮎解禁の15日まであと10日と考えると、いてもたってもいられなくなったのです。元来、大阪から日帰りで行くような場所ではないのですが、最近は益田だったり群馬だったり遠出が多くせいで感覚がマヒしてきてるんですかね。

 ここも水がないです。しかも、あまりキレイじゃない。
 スタートは、コンクリ塀の瀬の下に設定。準備してると、KROさんがライジャケ忘れたらしく、私が持参してた後輩1号さんのライジャケを着ることに。ただ、ゴール予定地の勝原橋に置いてあったので取りに行く必要があり、その待ち時間の間、Tetsuさんとコンクリ塀の瀬の下で遊んでました。
 リバベンで浮き彫りとなった、パワーウォーターに対するコントロール力のなさを克服するために何かしたかったのですが、この渇水で流速が弱まっていて、フェリーグライドは簡単すぎて練習になりません。ただ、ちょうどいい大きさのホールができていたので、それに乗って、これまで敬遠してきたホールに慣れ親しむことにしました。バウ先をフェースに突っ込んで、サイドサーフィンへ持っていき、続けて回転。いわゆるフラットスピンを試みながら、巻かれた際のバランスの取り方を確認してました。
 この水量なら、恐怖を感じることなく、何とかコントロールもできます。残ろうと思えば残れるし、回転も二回くらいならできたので、怖いどころかむしろ面白い。

 KROさん、半時間ほどして戻ってきましたが、今度はフネがパンクしたらしく、その補修を開始することに。なかなか川に出られません。厄日ですかね…? プロっぽい慣れた手つきで手際よく修理され、意外と早く直ってしまいました。
 出発したのは13時過ぎ。相戸堰堤はサツキ狙いの釣り師がいたので右岸からポテしたのを除き、一気に三段の瀬の手前まで到着。三段の入り口では修学旅行の学生を乗せたラフトがうようよしてました。その中に、顔馴染みのラフトガイドがちらほら。アースシップのメンバーでした。
 ネコタチに着いたところでKROさん、Tetsuさんは昼食。珍しく他には二人しかいなかったので、私はまたウェーブに飛び込んで遊んでました。ネコタチで遊ぶのってほとんど初めてですが、この水量なら何とか落ち着いてコントロールできます。
 次は円空の瀬にチャレンジ。ここはウェーブの形が崩れていて乗りにくく、ムリヤリ残ろうと上流に体重をかけていると、フリップしてしまいました。でもまだ怖くないです。
 その次はどっかんの瀬にチャレンジ。ここは渇水とはいえ強力なストッパーウェーブに加え、あちこち形が崩れているのでフネがどう動くかまったく予想がつかない。結局、中に飛び込めませんでした。私にとっての怖い /怖くないのボーダーラインはどうやらこの辺りにあるみたいです。

 到着は、16時半すぎでした。いつもと下り方が違うので腕がパンパン。手にマメまでできて、メチャ疲れましたが、やっぱり来てよかったです。


コンクリウェーブ(勝手に命名)で遊ぶ。ラナはエディーに控えるTetsuさんに見てもらってましたが、ご覧の通り。

Tetsuさん、ゴーカイに沈してました。

どっかんの瀬。何とか持ちこたえるTetsuさん。パドルを離して艇を掴むという持ちこたえ方がとってもユニークですが、実際に沈は少ないので有効なんでしょう。

ストッパーに突っ込むKROさん。この角度から見るとなかなか迫力があります。

三叉の瀬の入り口。予想外に大きなストッパーがあって、全身ずぶ濡れ。
2005年5月28日(土)
32 リバベン本番、そして…(奥利根川2)

水位:3.61m(湯原) 気温:21℃(水上) 天気:晴れ
区間:水明荘〜紅葉橋 メンバー:カイチョー、後輩1号

 結果は、4位/6チームでした。
 スタートしてしょっぱなの瀬であるスリーウェイズのストッパーを回避して左岸のエディーに入り、フェリーグライドで右岸に渡ろうとしましたが、予想以上に流速が強くてアングルが維持できず、フェリーグライドなのかストリームインなのか分からない中途半端な体勢になっているときにウェーブに食われて痛恨のフリップ。第四ゲート付近でリカバリーしたものの、結局、全て不通過という結果でした。残念至極の極みであります…。

 ゲートの審判をしていた後輩1号嬢に後で聞いたところ、ストッパーを回避したのはウチのチームだけで、シングル部門も含めて他のチームはすべてストッパーを正面突破するコースを選択していたらしいです。確かに、第一ゲートはストッパーを回避するとまず届かないですが、我々に正面突破という選択肢はありませんでした。だから、回避後にフェリーで渡ろうという作戦を取ったわけです。失敗に終わったので作戦の有効性は判断できませんが…。
 なぜ一人だけ異なる作戦となったのか?
 普段のダウンリバーでスリーウェイズレベルのストッパーに遭遇した際、私は間違いなく回避してます。ラナを乗せていること、そして3年前の一件で私自身が怖いことも関係していますが、私のダウンリバーでの基本的なスタンスは「3級以上のストッパー、ホールはすべて避ける」というものです。そのおかげで流れを読む力、思い通りにコースを取る力というのが養われ、そこそこのハイウォーターの川でもラナを乗せて下れるようにはなりましたが、その反面、3級以上のストッパーに対する越えられる/越えられないの判断がまだヘタなんですね。練習の1本目でスリーウェイズのストッパーを間近で見たとき、正面突破しないと第一ゲートに至るのは難しいと理解していながらも、これを越えるのはムリと判断して、回避する作戦を取ったわけです。他のダッキーがこのストッパーを越える様子を見る機会があったなら、また違う解答が導き出されていたかもしてませんが、そういう機会もありませんでしたし。

 来年への課題は、まず@ハイウォーターに慣れることですね。スリーウェイズレベルのストッパーウェーブなら確実に越えられる+コントロールできるという自信をつける。
 次の課題は、Aゲートを確実に通過できるようにすること。実は、第四ゲート下でリカバリーして、第五ゲートはトライしました。不通過と判定されているのは、おそらく頭部がゲート内に入っていなかったんでしょう。ポールが脳天に当たったところで不通過扱いらしいので、判定はかなり厳しいです。ということできっちりゲートを通過する練習もしなければならないですね。

 以下は、リバベンダッキー部門の結果です。苦しいときはこのリザルトを臥薪嘗胆の糧としてリベンジに臨みたいものです。

    【2メン ダブルブレードの部 結果】



 ●補足
・シングルブレードは別部門(11チーム参加)。
・ペナルティの内訳
 接触…10秒
 ダウンゲート不通過…30秒(1, 3 ,4)
 アップゲート不通過…60秒(2. 5)

 我々を含め、3位以下は試合になっていないですね。シングル部門で全ゲート不通過なのは1チームのみということを考えると、ダブル部門は全体的にはレベルが高くないです。ただ、上位2チームはシングル部門と同等以上の成績(シングル1位は総合タイム693)ですので、優勝を狙うならどちらも差はないということになります。


異様な雰囲気で盛り上がる開会式。

痛恨のフリップ! 頭に描いていたコース取りも画餅となり、どんどん流される。

第四ゲート下でようやくリカバリー。

急いで体勢を立て直し、第五ゲートへ。でもよく見るとパドルが上下逆になっている。

ラナバイクに乗る会長。この人はいつも元気である。

ラフトの中間発表とダッキーの結果発表。スクリーンに順位と写真が映し出されるが恥ずかしかった。
2005年5月27日(金)
31 3年ぶりの水上-リバベン公式練習(奥利根川1)

水位:3.72m(湯原) 気温:21℃(水上) 天気:晴れのち雨
区間:水明荘〜紅葉橋 メンバー:カイチョー、後輩1号

 日本三大河川といえば坂東太郎利根川に、筑紫次郎筑後川、四国三郎吉野川。今回はその坂東太郎の源流域となる奥利根川に行ってきました。場所は群馬県水上町。この川の水源である標高1978mの谷川岳(日本三大急登)の麓にあります。
 群馬県ですよ、群馬。大阪人にとっては、どこそれ? 東北? みたいなどこに位置しているのか分からない県です。実際、大阪からだとメチャ遠くて、21時半に大阪発で名古屋でカヌマス会長を拾って出たのが1時、水上に着いたのは何と夜もすっかり明けた6時でした。距離はおよそ700km。

 そんな水上ですが、実は過去に3回、訪れたことがあります。
 うち二回は学生時代の1997,98年。今回の目的である「全国リバーベンチャー選手権大会」に参加したときです。このときはラフトで出場し、75チーム中確か60何位かだったという悲惨な結果でした。
 もう一回は忘れるはずもない、2002年6月2日。天気は晴れ、水位は湯原観測所で3.99mという凄まじい水量下で(ちなみに水上は夏場になると2.1m台まで水位が下がります)、無謀にも単独でダッキーで下り、諏訪峡のフリッパーズで轟沈、そこから延々と流され、巻かれ、メガウォッシュ手前で命からがらラフトに救助してもらうという体たらくでした。ちなみにこの体験、今でもトラウマになってます。

 過去二回の敗戦の雪辱のため、そして、3年前と比べて少しは上手になっているのかを確かめるため、今回、再びカヌマス会長とタッグを組み、「リバベン」に参加することを決めたのでした。

 試合本番は、明日。今日はその公式練習という形で、午前と午後に一本ずつ下りました。
 本日の水位は3.72m。3年前よりは若干低いとはいえ、水量としては相当多いほう。競技は、スラロームとダウンリバーの複合タイムレース1本勝負で行われます。区間は、水明荘〜紅葉橋です。
 スタート地点の水明荘下にあるしょっぱなの瀬、スリーウェイズの終盤に5つのスラロームゲートが連続して設置してあります。ゲートは全部で五門。第一、第三、第四がダウンゲートで、第二、第五がアップゲートになっています。
 第一ゲートは、スリーウェイズの核心ストッパーを越えて30mほど下流、やや右岸側に設置。ストッパーウェーブからゲートまでの流れは相当強いので、難易度は高い。
 流れはそのまま左岸にぶち当たり、左岸沿いをしばらく流れますが、第二ゲートはその本流を越えたエディーに設置されているアップゲート。この左岸沿いを走る流れも相当強い。というか右岸側から見れば盛り上がっているので山を越えるような印象すら持たされる。難易度高。
 第三ゲートは、再び本流を右岸側に越えたところに設置。大鹿橋の北側から吊るされています。第二ゲートのエディーに入ろうとして失敗したら、その時点で左岸寄りにいることになるので、まず間違いなく第三ゲートには間に合いません。そういう意味では、第二ゲートに成功しないとくぐれないゲート、ということになります。第二ゲートを捨てて、初めから第三に向かえば話は別ですが、これは論外。
 第四ゲートは、大鹿橋の南側から吊るされており、第三ゲートよりさらに右岸側に設置。このへんになると流速が弱まるので、どこからでもゲートに近付くのは比較的容易。
 ラストの第五ゲートは再び左岸ベタに設置されたアップゲート。ここも流速が弱いので通過は容易。
 総じて、第一〜第三ゲートまでの難易度は相当高い。とくにダッキーにはフリップのリスクが相当高いコース。この条件下では、スラロームを制した者がリバベンを制するといっても過言ではないと感じました。このスラでは上手いと下手の実力差がはっきり出るだろうと。その後のダウンリバーは「おまけ」みたいなもん?
 で、我々はどうだったのかというと、チャレンジした二回とも、第四、第五の2ゲートしかくぐれずじまいでした。(T_T)
 スリーウェイズのストッパーを左岸側から回避して第一ゲートを狙いましたが、届かず。第二ゲートは、山のように盛り上がった本流を渡りきれず。第三ゲートは第二ゲートにかかずらっているうちに不通過、といった状況でした。まさしく去年の長良川WWFを髣髴とさせる、何もできない状態、でした。これは非常にマズイ。明日の本番に向けて、今度はちゃんとコースの下見をして、下るコースをじっくり選定してイメージを明確にしておかないと…。

 その後は「おまけ」のダウンリバー。水上温泉街への入り口にユニバーシティ・ラップスロック、続いてストリッパーズと難所が続きます。これが心を打ち砕く、ハートブレイクな特大ストッパーウェーブ。ユニバーシティ・ラップスロックは3年前に沈した箇所ですが、今回はウェーブのトップに至るまでにフネが止まって水舟になって傾くし、ストリッパーズでは轟沈かましてしまいました。「おまけ」なのはあくまでスラロームと比べて、のハナシで、下るのは結構難儀します。
 諏訪峡が小歩危とすれば、この水上峡は大歩危、しかもそこそこ水量が豊富な状態のときに匹敵します。歩危みたく滝のような落差の大きい瀬はないのですが、ストッパーウェーブとホールが強烈。最大の相違点はプール(瀞場)がないことで、沈すれば延々流されてしまいます。また、雪解け水のため水温もかなり低く、沈したときのリスクは歩危の比ではありません。なもんで、このリバベン公式練習では、グループ航下が義務付けられています。チェックは相当厳しく、カッテに下るのはまずムリですね。
 装備についてもかなり厳しいチェックを受けました。初めファーストエイドキットをフネに積んでいなかったのですが、これもダメ。揃うまで水明荘で待機です。あと、「航下届け」も警察、消防、ラフト会社へ3通、提出せねばならず、これにもまた相当時間を割かれました。サポーターの後輩1号さんに獅子奮迅の働きをしてもらって何とかなりましたが、ヘタしたら下れないところでした。準備不足でしたね。反省。

 二本目を下った後は、諏訪峡を見学しに行きました。諏訪峡は遊歩道が敷設されていて、川のすぐ側まで下りられるのです。銚子橋から竜ヶ瀬まで歩いてみました。当初、カヌマス会長が下りたい、下りたいと主張していたのですが、水上峡を下って大人しくなり、そしてこの諏訪峡を実際に間近で見て、下らなくてよかった、と心から思い直してました。
 その後は清掃大会に参加し、水上温泉に浸かり、テントでビールを飲んで早めに就寝。いよいよ明日は本番です。


水上峡・諏訪峡の地図(第29回日本リバーベンチャー選手権大会大会細則p.24 より引用)。このうち紅葉橋までの区間がダッキーの競技区間となります。

スリーウェイズの核心ストッパーウェーブ(左上)と第一ゲート(右下)。ストッパーは避けて下りましたが、すると第一ゲートに届かない。大鹿橋上から撮影。

第一ゲート(左上)と第二ゲート(右下)。

第二ゲート。エディーの中に入ることができれば、第三ゲートはかなりくぐりやすくなる。

第二ゲートのエディーに入ろうと試みるも、思った以上に流れが強く、本流に入ることすらできなかった。この時点で第三ゲートも通過不可決定。

第五ゲート付近になると流れは大分穏やかに。

道路から見たユニバーシティ・ラップスロック。岩の右にあるストッパーウェーブが超強烈。

諏訪峡の遊歩道。このあたりはマイナスイオン1500個/m3らしいです。

諏訪峡フリッパーズ。3年前、ここでフリップして延々流されました。
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