★昔書いたもの(整理中)
私にふさわしい「カヌー犬」はどんな犬か決まった。次は、それを成長のどの段階で、どのようにして手に入れるかである。
犬の幼少期の育てられ方は、知能の発育の面などで非常に重要であるといわれる。そこで、母犬に育てられる期間がどれくらいあれば賢い犬に育ちやすいのかということになるのだが、これがまた、2ヶ月だったり、5ヶ月だったりと、本によって書いてあることが異なる。
結局、引き取る時期は、生後二ヶ月あたり、ということにした。そう書いてある本が多数を占めていたから、という曖昧な根拠であるが。
そうなると、ペットショップからの入手は基本的にはダメ、ということになる。というのは、ペットショップではカワイイ盛りの生後一ヶ月あたりから展示される場合が多く、母犬や兄弟犬から引き離されるのが早いからである。さらに、店にもよるが、まったく見知らぬ何人もの人間に四六時中刺激を与えられたりするとストレスも溜まるだろう。したがって、入手経路としては、知り合いやブリーダーから直接入手するのが最良と考えた。
周辺の知り合いにはゴールデンを飼っていて仔犬を産ませているところがなかったので、ブリーダーから手に入れようかと考えた。しかし、ブリーダーというその道のプロに対して、「カヌー犬を育てたいんですけど…」などいった相談なんてできないなあ、なんて一歩引いてしまい、どうも気が乗らない。
行き詰まった感があったが、結局、入手経路としては次善の策として第四の策を採ることにした。すなわち、知り合いの懇意にしているペットショップに頼んで、契約しているブリーダーから直接仔犬を取り寄せてもらうというものである。
仔犬を選ぶときのポイントとして、好奇心が強い(物怖じしない)、固太りしている(ずんぐりむっくりしている)、眼・鼻・口・耳・肛門の周りがキレイである(病気をしていない)、歩き方が自然である(股関節形成不全など遺伝性疾患にかかっていない)ことなどが挙げられる。この第四の策では、以上のポイントに基づいて、たくさんいる仔犬のうちから最良の一匹を選ぶことができないというデメリットがあるため、賭けの要素がなくもない。しかし、通信販売なら不可能だろうが、最悪の場合は取り替えてもらえるからいいやと考え、この方法でやってみることに決めた。遠いところから運ばれてきた犬に対し、交換なんて、性格的にできないであろうということに薄々感づいていながらも…。
カヌー犬に必要な能力 |
適した犬種は…? |
水が好きであること |
元来水が好きな犬種としては、水辺で撃ち落とされた鳥などの獲物をくわえて持ってくるために作られたレトリーバー系、その他には同じく回収犬のプードル、ウォーター・スパニエル系、水難救助犬のニューファンドランドなどがいる。 |
泳ぐ力があること |
主人が激流志向のため、激流でも流れにのまれず泳ぐ力が必要とされるので、必然的に力の弱い小型犬はアウト。上に挙げた水好きな犬種はいずれも中型犬以上なのでこの条件はクリアーしている。 |
乗り物酔いしないこと |
車酔い、船酔いに強い犬種ってあるのだろうか? こちらは犬種の問題というよりは、どちらかといえば慣れの問題のような気がする。 |
要求される能力 |
適した犬種は…? |
留守番ができる |
いたずらしない、何でもかんでも反応して吠えたりせずにおとなしくしているということなので、必要になるのは躾によく従ってくれて、おとなしく、わりと自立した性格を持った犬種だろうか。 |
無駄吠えしない |
無駄吠えの原因の多くはストレスと躾不足という後天的要素が大きいらしいが、他人への警戒心が強い犬種はもともと吠えやすいらしい。 |
噛まない |
噛む犬の多くはストレスが原因らしいが、他人に親近感を持たず、警戒心の強い、縄張り意識の強い犬種は噛みつきやすい傾向があるらしい。また、小型犬には神経質で興奮しやすく、噛みつきやすい犬種が多いらしい。 |
躾がしやすい |
従順で、物覚えがよい、訓練性能が良いということになる。その点ではハウンド系やテリア、そり犬はあまり良くないと聞く。自立心が高い、悪く言えば頑固なタイプだと言うことをあまり聞いてくれないらしい。 |
性格が穏やか |
あまり警戒心が強くなく、活動性も低く、のんびり、おっとりしているということ。大型犬にこのタイプが多い。 |