川の通信簿
 ふとしたことがきっかけで、今まで下ったことのある川の通信簿を作成した。川を下るときの参考資料のひとつとして役立ててもらえば幸いである。ただし、個人的な基準に基づいたものだから、そもそも絶対的なものではありえないし、自然条件によっていかようにも変化しうるものであることにはご注意願いたい。
作成のきっかけや、評価項目についての説明はこちら
私の「川の通信簿」評価の基準
地方
 未踏の地。サラリーマンとなってしまった今ではもう寝言にしか聞こえないが、一ヶ月くらいかけて回ってみたい地域である。候補としては、釧路川、十勝川、歴舟川、沙流川、空知川、千歳川、石狩川、鵡川、尻別川くらいが今のところ挙げられるが、地図を見たかぎりでは、探せばまだまだ他にもいっぱいありそうである。それに、川の豊富さ以外の魅力として、周辺地域の人口密度の低さ、動物の多さがある。川を下りながら、原生林を通り過ぎるときにキツネに遭ったり、晩飯には釣りたてのオショロコマを焼いてほおばる…といった旅ができそうだ。関東地方以西のメインどころを食い尽くした感のある今となっては、まさにとっておきの宝の山である。エキノコックスが怖いけど…。
地方
 これも未踏の地。候補として考えているのは、北上川、最上川とその支流、荒川とその支流、その他にも岩木川、米代川など豊富にある。まず行ってみたいのは北上川の盛岡〜平泉間である。ここでみちのくの情趣を感じてみたいと考えているのだが、盛岡〜平泉間は約100kmあり、犬を連れてのんびり下るとなると一週間くらいかかるであろうから、サラリーマンにとってはこれまた「寝言は寝て言わんかい!」ということになるのだろうか・・・。
 【下ってみたい川】
那珂川、久慈川、鬼怒川、小貝川
土地勘がないのでよく分からないが、おそらく群馬には岐阜のように結構よさげな川が眠っているのでは…?
地方
 【下ってみたい川】
 信濃川水系の川(千曲川、魚野川、梓川)、木曽川水系の川(神崎川、飛水峡、馬瀬川)
 北陸方面の川はまったく未知の世界である。
地方
【下ってみたい川】
宮川上流、日高川上流、日置川上流、富田川、四村川、美山川(由良川上流)、安曇川
紀伊半島には小さいけどキレイな川がまだまだたくさんありそう。
その他、武庫川、篠山川など兵庫県が未開拓で残っている。
地方
【下ってみたい川】
日本海側…千代川、日野川、高津川
太平洋側…吉井川、太田川
地方

【下ってみたい川】
鮎喰川、剣峡(穴吹川)、穴内川、立川川、汗見川(吉野川水系)
上八川川、小川川(仁淀川支流)
野根川、奈半利川、勝浦川、梼原川

地方

私のイナカは宮崎なものだから、川下りを始める前から九州に足を踏み入れることは多かった。芋焼酎と地鶏と鯉料理が美味しい、食の天国である。下る川の候補としては、筑後川、大野川、川内川あたりだろうか。
 あとは西表島のピナイサーラの滝であったか、マングローブの林の中を流れる川を遡ることでしか見られない滝があったが、その滝までカヌーで遡行というのもしてみたい。

地方
河川名 区間 DR
回数
激しさ 流れ 水質 景観 水量 タイプ
激流 清流 大河
利根川・水上 水明荘〜上牧 7 10 10 8 6 10 100 78 96
 雪解け時(5月〜6月)は日本でも屈指のすさまじい激流となる。ラフティングのメッカ。リバベン会場
荒川・長瀞 親鼻橋〜波久礼 2 7 8 8 8 5 71 80 53
 御岳と並び関東パドラーが集まる地。過去二度訪問。予想以上にキレイで、瀬が激しかった(コタキ)。
多摩川・御岳 御獄〜柳淵橋 1 5 8 9 5 4 53 86 41
 関東のナラヨシ的なイメージ。減水時に一度だけ行ったが、予想だにしなかった透明度の高さに驚嘆。
河川名 区間 DR
回数
激しさ 流れ 水質 景観 水量 タイプ
激流 清流 大河
阿賀野川 三川〜咲花 1 4 5 5 10 8 41 55 82
 99年1月に生まれて初めての雪見カヌーをした。雪景色は最高だったが凍死しそうだった。
犀川 押野〜中村 2 4 8 7 6 7 44 69 69
 万水(よろずい)川から続けて漕いだ。瀬は少ないが流れが強いので漕がなくても進む。
高瀬川 下一マレットゴルフ場〜高瀬川大橋 1 5 10 6 7 7 55 61 70
 犀川支流。北アルプスより流れる清流だが平水時は水量少ない。評価は大町ダム放水量約60t時
万水川 県民運動公園〜犀川出合い 2 3 10 6 10 2 37 64 28
 犀川支流。大王わさび農場で途中下車可。スタート時は用水路だが後半は絶景の尻上がりの川。
前川 龍門渕公園 4 2 10 6 2 2 28 56 20
 犀川支流。全国最大の草スラローム大会「にじますカップ」の会場。スラの練習するならここ!
富士川 十島〜木島周辺 3 7 5 5 7 7 68 52 70
 渇水時に下ったときは何だコレ?ってな川だったが、増水時に下ったときはかなり面白かった。
天竜川・
鵞流峡
宮ケ瀬橋〜時又港 8 6 8 5 6 6 62 51 60
 ビッグベイダーはドキッとする瀬。鵞流峡では天竜川WWFが毎年開催されている。
気田川 秋葉神社下社〜松間橋 1 4 7 9 7 3 43 88 34
 天竜川支流。癒し系の川の代名詞。訪れたときは残念ながら笹濁りだったがホントはキレイらしい。
長良川 吉田川出合い〜美濃橋 67 8 6 8 7 6 78 79 61
 知名度全国区の名川。キレイ、激しい、年間下れる、キャンプできる。長良川WWFも開催。
吉田川 明宝大橋〜長良川出合い 3 9 10 10 9 3 91 99 36
 長良川支流。増水時のみ下れるが難度が高い。核心部は滝のよう(まだ下っていない)。
亀尾島川 百間橋〜長良川出合い 1 5 9 10 10 2 54 100 28
 長良川支流。増水時のみ下れる。切り立った崖と緑に囲まれ、神秘的な雰囲気を醸している。
板取川 乙狩堰堤〜長良川出合い 3 4 7 10 8 3 43 98 35
 長良川支流。やや増水すれば下れる。水質最高レベル。川浦ダム計画は中止になった模様。
武儀川 落合橋〜美山大橋 3 3 4 9 9 2 31 90 27
 長良川支流。とても美しい川だが堰堤越えがちょっと面倒。
津保川 道の駅平成〜大山橋 1 6 5 8 7 3 59 79 34
; 長良川支流。増水時のみ下れる。一箇所だけキツい落ち込みがある(ポテ可能)。
根尾西谷川
(根尾川)
大島堰堤〜江浪 3 6 8 7 7 6 62 70 61
 揖斐川支流。薄墨桜で有名。平水ではかなり厳しいので増水時に下る(評価は増水時)。
根尾東谷川 初鹿谷〜板屋堰堤 2 6 10 9 10 2 64 91 28
 根尾川支流。スギとヒノキに囲まれた秘境。増水時のみ。核心部は右コースに行くと死にます。
木曽川 中濃大橋〜桃太郎港 4 6 4 4 9 10 58 45 99
 日本ラインで有名。年間下れる水量があり、瀬も大きいが、残念ながら水質がよくない。惜しい。
益田川・
中山七里
河鹿橋〜焼石 6 7 6 8 8 6 69 80 62
 飛騨川ともいう。平水時はテクニカル、増水時は恐怖のパワーウォーター。お気に入りの川だが遠い。
小坂川 カヌー公園〜益田川出合い 1 8 10 8 9 5 82 81 54
 益田川の支流。増水時のみ。前半は瀞場がない。難度が高いので上級者向き(死ぬかと思った)。
豊川
(寒狭川)
滝神社〜桜淵公園 1 5 3 9 7 5 48 88 52
 H15水質ランキング1位の清流。前半は瀬が多いが後半は悉く瀞場でかなりつらい(前半のみコースあり)。
河川名 区間 DR
回数
激しさ 流れ 水質 景観 水量 タイプ
激流 清流 大河
櫛田川 赤桶堰堤〜向粥見 10 5 5 8 8 3 50 80 35
 川地図の類では登場しないが関西では有名。少し増水すれば下れる(放水4t程度)。滝落ちあり!
蓮川・ダム上 蓮ダム上流域(注1) 1 8 10 7 8 6 82 71 62
 櫛田川支流。平水時は下れない。かなり増水時のみ下れる(評価は蓮ダム流入33t)。上級者向き。
蓮川・ダム下 蓮ダム下〜櫛田川出合い 1 6 8 7 6 4 62 69 42
 櫛田川支流。ある程度増水していれば下れる(蓮ダム放水6t程度)。尖った岩や鉄筋が多く危ない。
宮川・
三瀬谷ダム下
田口大橋〜平生 1 2 2 7 7 6 20 70 61
 H15水質ランキング1位の清流だが、ダム下は濁っている。下るにつれて透明度を増す
一之瀬川 新柳橋〜日向橋 1 6 8 10 10 3 62 88 42
 宮川支流。増水時に下れる。癒し系ですが出合い〜駒ケ野間に一箇所滝があるので注意(ポテ可)。
熊野川 三和大橋〜?? 1 2 2 7 9 7 20 72 72
 世界遺産の地を流れる川。雄大・悠久という言葉が最も相応しい。周囲の山並みと羽衣の滝は圧巻。
大塔川 滝のある神社付近〜東和田 1 5 7 10 10 3 52 100 37
 十津川支流。増水時のみ下れる。水質は全国トップクラス。下流に川湯温泉(川原を掘れば温泉!)。
赤木川 小和瀬橋〜谷口 1 2 3 10 10 2 21 100 28
 熊野川支流。増水時のみ下れる。透明度は10点満点の上をいく☆をあげたいくらいの清流。
北山川 音鳴〜田戸 25 8 6 6 9 7 78 63 72
 熊野川支流。GWから9月末まで下れる。関西屈指の激流で、レースも開催。雨後は最高の景観
古座川 真砂〜古座橋 2 3 3 8 10 4 30 82 46
 南紀を代表する清流。一枚岩を筆頭に奇岩立ち並ぶ「日本の小桂林」。いい川だがちょっと遠い。
小川 滝の拝〜浦地 1 2 2 10 10 2 20 100 28
 古座川の支流。抜群の透明度を誇る。「滝の拝」「柿太郎まわり」など秘境体験したいならここ。
日置川 宇津木橋〜向平橋 1 2 4 9 7 3 22 88 34
 南紀を代表する清流。女性的な山並みと大きな川原に癒される。ダムより上流はエキスパートコース。
日高川 滝本橋〜ゆりの瀬 3 3 4 9 7 3 31 88 34
 南紀を代表する清流。日置川より近く交通の便がよい。椿山ダムより上流部(龍神村)も下れるらしい。
有田川 川口〜松原橋 4 6 9 6 6 4 63 60 42
 紀州の清流群の中では水質はイマイチだが、明恵峡というミニ小歩危的な瀬があって面白い。
奈良吉野川 梁瀬橋〜栄山寺 65 5 5 7 5 5 50 68 50
 関西パドラーのホームゲレンデ。都市部から比較的近い割には水質良く、瀬もそこそこ、通年下れる。
瀬田川 南郷洗堰〜佐久奈土神社 3 5 8 3 4 7 53 31 67
 淀川上流部。水量が豊富で瀬もパワーがあって面白いが、残念ながら水質が最低レベル。
伊賀川 岩倉〜月ヶ瀬口 3 6 6 3 7 4 60 34 43
 木津川上流部。岩がらみの瀬が多く、面白いが水質が最悪。滝があるので注意(評価は滝を除く)。
木津川・笠置 恋路橋〜笠置橋 1 4 2 3 5 4 38 32 41
 瀬は楽しいが川が臭い。相楽ダム越えは大変なので七曲の瀬手前からのスタートのほうがお奨め。
木津川・加茂 笠置橋〜木津大橋 4 2 4 4 4 4 22 40 40
 初カヌーはこの川。関西パドラー全般にとって筆おろし的存在の川である。眺めは悪くない。
保津川 馬堀〜保津峡 76 5 6 4 7 5 51 43 52
 シーズン中はラフトと遊船で賑わう。瀬は面白いが丸太(胴木)に注意。水質は良くなく、渇水時は臭う。
由良川 立岩〜新綾部大橋 3 4 5 5 6 5 41 51 51
 初めて下ったとき最初の瀬で沈して爪を剥がした因縁はあるが、ナラヨシと並びバランスの取れた川
河川名 区間 DR
回数
激しさ 流れ 水質 景観 水量 タイプ
激流 清流 大河
高梁川 井倉〜方谷 1 5 7 5 7 5 52 52 52
 洞窟で有名な井倉を流れる岡山の川。カヌーで入れる洞窟があるらしい(見つからず)。瀬は適度にある。
旭川 中吉橋〜金川 1 3 4 5 3 8 31 48 75
 延々と流れるだけの単調なコース。水質も並。機会があれば上流部を探索してみたいが堰が多いらしい。
江の川 カヌー公園さくぎ〜宇津井大橋 1 5 5 5 7 9 50 52 88
 四万十川のような雄大な大河をイメージしていたが、意外と瀬が多い。
錦川 名桑〜?? 1 4 6 9 6 3 42 87 33
 中国地方を代表する清流。98年に一度だけ下ったが、夜半に暴風雨に見舞われ、あえなく頓挫した。
河川名 区間 DR
回数
激しさ 流れ 水質 景観 水量 タイプ
激流 清流 大河
吉野川・大歩危 豊永〜まんなか 64 9 6 8 8 7 87 80 71
 日本を代表する激流。激しさは水量に比例し、増水時は鬼のストッパーが随所に発生。
吉野川・小歩危 鉄橋〜川口 16 10 8 8 8 7 98 80 71
 日本を代表する激流。大歩危よりも難度はワンランク上。増水時はエキスパートコース。
汗見川 寺家付近 1 8 7 10 3 79 90 27
 吉野川支流。増水時のみ下れる。水質は最高クラス。下見のみなので詳細不明。
穴吹川 白人橋〜天神橋 2 3 8 10 8 2 35 98 26
 吉野川支流。増水時のみ下れる。四国ナンバーワンの座に何度か輝いている清流。
那賀川・上流 北川橋〜南川橋 1 5 10 8 10 3 55 82 37
 最上流コース。04年初下り時は核心部手前で止めた。核心部は難度高そう。
那賀川・鷲敷 川口ダム下〜水井橋 3 6 5 6 7 6 59 61 61
 いわゆる「鷲敷ライン」コース。瀬はなかなかの迫力。増水時はかなりのパワーウォーターになりそう。
海部川 皆ノ瀬橋〜神野橋 2 3 7 10 10 3 34 100 37
 これぞ日本の川というべき清流。河口近くでも市販の飲料水レベルという最強の水質。
仁淀川 宮ノ前公園〜仁淀川大橋 4 4 6 8 9 7 42 81 72
 私の「四国の川」に対するイメージに最も近い清流。増水時は上八川川など各支流が狙えそう。
四万十川・上 リバーパーク轟〜江川崎 6 7 7 8 9 7 70 81 72
 轟の瀬、二艘の瀬など四万十川のイメージとは程遠い強烈な瀬がある。単独行デビューの川。
四万十川・下 江川崎〜渡川大橋 5 3 2 8 10 9 29 82 91
 説明不要の「日本最後の清流」。川下りにハマったのは、96年にこの川を下ったことがきっかけだった。
黒尊川 サーキット場〜口屋内 2 3 6 10 9 2 33 99 27
 四万十川支流。異常なまでの透明度の高さと魚影の濃さに感動。
河川名 区間 DR
回数
激しさ 流れ 水質 景観 水量 タイプ
激流 清流 大河
五ヶ瀬川 槇峰〜川水流 1 4 2 8 5 3 38 77 32
 メンテ中
川辺川 観音瀬〜合流点 1 3 7 10 10 3 34 100 37
 メンテ中
球磨川 合流点〜球泉洞 2 6 7 6 7 6 61 61 61
 メンテ中
文書の作成日 / 2003年3月2日
第一回改訂 / 2003年12月29日
第二回改訂 / 2005年1月1日
第三回改訂 / 2006年
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