今年の大会で、確か5回目になるはずである。私は過去3回、ダッキー部門で出場しており、3位→欠場→8位→7位という結果に終わっている。今回もまあ、よくて5位くらいかなあとも考えていたのであるが、やはりやるからには勝ちたい。そこで今年は、長年温めたままになっていた作戦を実行に移すことにした。
 
私の所持艇は、AIRE社のLYNXUという二人艇である。これは、加速がつけばかなりのスピードが出るのだが、私一人の力で漕ぐには重すぎる。そこで、腕力を鍛えるか、軽いフネを新たに購入するかということになるのだが、先ほどの作戦というのはこの後者のほうに属する。なぜこれまで実行に移さなかったかといえば、理由は単純。お金がなかったし、そして、軽いフネは沈しやすいので怖いからである。
 しかし、もし実行に移せば、上位に食い込める可能性は、ある。
 あの激流で沈するのは怖いし、沈すれば過去より順位が下がる可能性もある。しかし、これまで通りにやっていたって上位に食い込める可能性は低い。可能性があるだけ、面白いではないか。
 結局、勢いで一人用のフネを購入し、さらにパドルについても、より推進力のあるものを、ということでカップ型のものを購入してしまった。

 次に実施したことは、Safariという恐ろしく不安定なフネでも下れそうなコースを把握するため、大会前に北山川に下見をしに行ったことである。
 大会で、準優勝という大金星をあげることができたのは、下るコースを事前に全て決めておいて、本番でもその通りに下ることで、落ち着いて下れたことが要因として大きかったと思う。ただし、それでもグラリときたのが2回ほどあったりと、この結果は薄氷モノで得られたものだということも確かである。
 来年以降は、モノでカバーするというのはもはやできないので、地道にパワーとテクニックを鍛え、なんとか優勝を目指したいものである。

記事はダッキー部門だけやけどね
河川名 区間 日付 当日のコンディション 河川データ(私の「川の通信簿」より)
水位 天気 激しさ 流れ 水質 景観 水量 タイプ
激流 清流 大河
北山川 音乗〜小松 030907 7 6 6 6 6 69 60 60
*評価項目についての詳細はこちら
オトノリの瀬。しょっぱなの瀬なので、緊張して体が硬く、かなりグラグラしていた。
順位 チーム名 タイム(補正済み)
1 美並カヌークラブ 29 6.3
2 ラナの父ちゃん 31 3.3
3 スプラッシュキッズ 31 11.97
4 タスケン=レイダース04 31 35.71
5 失禁110番 31 39.69
6 沈虎 32 11.52
7 晴天ひぐらし髭河童 32 13.1
8 I LOVE さるちゃん2号 33 7.82
9 奥瀞倶楽部 33 22.12
10 池男〜イケメン〜 34 14.24
11 タカダとマナブ 34 18.01
12 I LOVE さるちゃん1号 34 38.07
13 ホップ・リップ・ラップ 34 43.93
14 I LOVE さるちゃん3号 34 55.99
15 I LOVE さるちゃん4号 35 14.66
16 ファンテイエット 35 52.38
17 I LOVE さるちゃん5号 38 23.39
18 山浪 38 38.49
19 リーマン最前線アルファ 39 6.87
20 I LOVE さるちゃん6号 39 42.33
21 山伏 40 18.13
22 I LOVE さるちゃん7号 40 37.31
23 池人〜いけんちゅ〜 46 20.3
これもオトノリの瀬。ラップしてフリップというシー
ンも見られた。
ストッパーに耐えられずフリップするシーンも。
なんしか、凄まじいパワーの瀬である。
初出場で6位と健闘したチーム「沈虎」。読み方
は当人たちに聞いてください。
ラフト勢も合わせると、けっこうな人数が参加し
ている。また来年会いましょう。
北山川ラフティング大会結果(ダッキーの部)
瀬の下り方
 Safariというダッキーで大会に出場することにした。カヤック並、いやカヤック以上に安定性に欠ける。沈すればもちろんロールはできず、再乗艇もかなり難しい。そんなフネで北山川を沈せずに下るには、徹底してチキンコースを通ること。これに尽きると判断した。
 ここでは、サファリで下るために自分なりに考えたチキンコースを記した。ご参考までに。
 オトノリといえば、北山川最初にして最大の3級クラスの難所であるが、三段に分けて考えれば、なんとか分析できそうだ。
<一段目>
【特徴】

中央(○部分)が通常コース。だだし落ち込み時に二段ウェーブ。

中央より左は岩が多いため、下れない。
【降下コース】
一段目ウェーブを右岸側に回避する
二段目を正面突破(右岸近くはそれほど強くない)。
【注意事項】
二段目を突破した後、本流から外れて右の隠れ岩にぶつかりやすい。
<二段目>
【特徴】
ダウンストリーム
V。頂点はやや左岸側。
中央より右岸側は、大きな落ち込みができている。
【降下コース】
左岸側の大岩(○印)を目印に、およそ1m右側を漕ぐ
ダウンストリームVの頂点を突破
【注意事項】
一段目が終われば、すぐに左岸側に漕ぎ進めること。
目印の大岩の裏にある波に注意。
あまり左岸に寄り過ぎると、三段目が下りにくい。

<三段目>
【特徴】
中央部に巨大ストッパー
がある。
左岸側が浅く(○印)、落ち込みが大きいため通れない。
【降下コース】

左岸側の落ち込みを右に回避する形で進入する。
結果的に中央のストッパーを左に回避している。
【注意事項】
二段目〜三段目間はあまり猶予がない。
二段目時に左岸に寄りすぎると、三段目で失敗しやすい。

 下流から見たその様はまさにナイアガラの滝のごとく、落ち込みが扇状になっている。
【特徴】
全面ホワイトウォーターであるため、コースが読みづらい
一段目の落ち込みが最も大きい
【降下コース】
進入路のややインコース(右岸側)から進入し、直線型のホール(大きくない)を乗り越える
*これといった打開策なし
【注意事項】
左岸側(本流)に流される
流れが複雑なため、不意にバランスを崩しやすい
 「杓子」と書く。ムシバの瀬の後に来る最後の難関。ここを過ぎればあとは小松までは2級クラスの瀬のみとなる。
【特徴】
落ち込みが二段になっている。その後、右カーブ。
一段目のウェーブが左右に分かれている。
【降下コース】
二段目との落差が一番小さいコースとして一段目を真ん中やや左から進入する(ちょっと自信がない)。
*右岸ベタからショートカットしようとして沈したことあり。
【注意事項】
左側エディーに入るとタイムロス
二段目があることを知らないと、バランスを崩しやすい。
北山大会、最強の瀬!
迫力はNo.1
案外沈はここが一番多い
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