瀬田川

鹿跳橋の下になると左岸側はどこからでも上がれるようになるが、佐久奈土神社を過ぎたあたりの階段を使えば、より楽に上陸できる。

2級。鹿跳橋の下にある。右岸側から進入する。左岸側は大岩があって危険。増水時は渦ができてかなり危険な瀬になりそうである。

蛙岩の瀬のすぐ下にあるプレイスポット。名前はないようである。2級。大きなウェーブが2段ほど立っている。右岸側を通ることで回避可能。

2.5級。スラロームの練習場。左側に大きなウェーブ＆ホールができる。チキンルートは右岸ベタ。瀬の後半に中央部に大きな岩（蛙岩）がある。

大戸川との合流点付近。左岸側はだいたい写真のような形状になっているので川へは入りやすいが、クルマを停められないのが難点。

スタート地点

②瀬（スポットプレイ）

【川下りメモ】
　琵琶湖からの唯一の流出河川。京都で宇治川と名を変え、八幡市付近で桂川、木津川と合流してからは淀川と名を変え、大阪湾に注ぐ一級河川。　　
　ダウンリバーの舞台は南郷洗堰から鹿跳橋までの区間が一般的。そこから下流もしばらく瀬が続くが、やがて天ヶ瀬ダムのバックウォーター領域に入る。
　水量は、南郷洗堰からの放水量、支流の大戸川の水量及び下流の天ヶ瀬ダムの貯水状況の影響を大きく受ける。ダウンリバーの可否はとくに南郷洗堰の放水量を見て決める。流れに関しては、全体的に速いため、沈したときは早めのリカバリーが要求される。
　瀬は2級程度だが、保津川や奈良吉野川に比べると水量が豊富なことから、パワーがあって迫力がある。とくに「蛙岩の瀬」のホールは、放水量が40t程度でも視界が真っ白になるほどの水飛沫が上がり、非常に刺激的なダウンリバーが楽しめる。
　また、この瀬はスラロームの練習場として関西を代表するスポットでもある。その瀬のすぐ下に控えている2級の瀬にあるプレイスポットと合わせて、休日は多くのパドラーで賑わう。
　ただ、残念ながら、水質は最悪である。あの琵琶湖から流れ出る水だけあって、透明度はなきに等しいほど濁っている。岩はヌルヌルしたヘドロで覆われていて、とても泳ぐ気にはなれない。匂いもひどい。サカナはいるのだろうが、当然ながら見えない。ただ、幸か不幸か、その分釣り師を気にする心配はない。
　この川は、複雑な流れの中でフネをコントロールする練習をしたり、刺激的なダウンリバーをするには向いているが、サカナを眺め、釣りをし、ときどきは川に飛び込んで泳ぎながら下るのには向いていない。一つの試金石となる川である。

河川名

区間

距離

平均水位

回送

釣り
シーズン

激しさ

流れ

水質

景観

水量

タイプ

激流

清流

大河

瀬田川

南郷洗堰～佐久奈土神社

約4km

-1.5m（関津）

△

○

水系名	淀川
全長	75.1km

流域面積	8,240km²
水質ランキング順位（H14）	141/166

・回送（○…電車、バスの利用可　△…徒歩でも可能　×…車が必要）
・鮎釣りシーズン中（○…下れる　△…多いが、何とか下れる　×…自粛）

　【川へのアクセス方法】
　ダウンリバーの場合、スタート地点は南郷洗堰（瀬田川洗堰）が一般的。両岸どちら側からでも川に入れるが、左岸側のほうがどの地点からでも川に下りられるので便利。ただし、両岸とも交通量が多いので注意すること。ゴールは鹿跳（ししとび）橋を越えてすぐの信楽川との合流地点一帯にある佐久奈土公園駐車場が便利。左岸側から上陸する。駐車場内には公衆トイレもあり、近くにはコンビニもある。

　＊電車の場合
　スタート地点までは京阪電鉄石山寺駅から4km弱。バスの利用も可能で、その場合は、「南郷」で下車する。
　＊クルマの場合
　高速道路を利用の場合は、京滋バイパス石山ICか南郷ICから国道422号線沿いに進む。スタート地点付近に駐車場はないので基本的には路駐となるが、両岸とも駐車スペースは非常に少ない。エントリー地点にフネを降ろしたら、ゴール地点の佐久奈土公園駐車場にクルマを停めて、徒歩 or チャリで回送するほうがベター（徒歩でも40分程度）。
　スポットプレイの場合は「蛙岩の瀬」付近の駐車となるが、喫茶エデンや立木観音前の駐車場に停めるのはトラブルの元なのでタブー。「蛙岩の瀬」の終わり付近にある駐車スペースを利用する（5～6台程度なら停められる）。

現在の水位…関津観測所（国土交通省【川の防災情報】）
現在の放水量…南郷洗堰（琵琶湖河川事務所）

文章の作成日 / 2004年2月14日

スタート地点

①蛙岩の瀬（40t）

②ななしの瀬（スポットプレイ）（40t）

③鹿跳の瀬（40t）