トップページに戻る
ページのトップに戻る
長良川
 日本を代表する清流であり、他府県から訪問するパドラーも多い。地形的な理由から流域にダムがなく(堰堤、河口堰は除く)、上流から河口手前まで下ることができる数少ない川のひとつ。
 日本を代表する激流という顔も併せ持っており、郡上市では平水時で3級クラスの瀬が連続して現れ、比較的緩くなるのは美濃市に入ってからとなる。上流部ほど瀬の間隔が短く、下流に行くほど瀞場が長くなる。「八幡コース」(吉田川合流点〜相戸)など、ほとんどが瀬である。瀬の長さは、一部を除けば、ほどほどのものが多く、後には瀞場が控えているのでレスキューは比較的容易。
 平均水位は、稲成観測所で40cm〜50cmくらい。40cmを切ると各所に岩が露出し、コースがかなり限定されるため、テクニカルになる瀬が増える。一方で、増水すれば、水位100cmでだいたい3.5〜4級といったように、かなりグレードがアップする。この水位だとラフトでもフリップする。一度入ったらなかなか出られないタコツボエディーもいくつか登場するので要注意である。川の水が濁り出すあたりでダウンリバーは止めておいたほうが無難だろう。
 水質は、悪くなったという声をよく耳にするが、それでもこの規模の河川の中では全国的でもトップクラスである。とくに底に溜まった泥が大水で洗い流された後などは、水がどこまでも透き通っていて、漕いでいると空を飛んでいるように感じることもあるくらい。
 遊べる支流が豊富にあることもこの川の大きな特徴である。代表的なものとしては吉田川、亀尾島川、粥川、板取川、武儀川などがある。
 魚も豊富で、五目釣りでは瀞場でアブラハヤ、流れのある箇所ではウグイなどが釣れる。サツキマスと鮎が全国的に有名であり、とくに鮎釣りが解禁になる6月上旬以降は竿で埋めつくされる。そのため、シーズン中は基本的には下れない。ただし、「美並(上)コース」(講話橋〜勝原橋)区間に限っては、コマーシャルラフトが大量に通過することから、竿をなんとか避けられるコースが残っているので例外的に下ることができる。ただ、竿をすべて避けて下るには、相当な技術と経験が要求される。
 キャンプ適地は随所にある。流木も多く、焚き火もやりやすい。何泊かキャンプしながらダウンリバーをするには、まさに理想のゲレンデといえる。
河川名 区間 距離 平均水位 回送 釣り
シーズン
激しさ 流れ 水質 景観 水量 タイプ
激流 清流 大河
長良川 吉田川合流点〜美濃橋 約35km 0.5m(稲成) 8 6 8 7 6 78 79 61
水系名 木曾川
全長 166km
流域面積 1,985km2
水質ランキング順位(H14) 45/166
・回送(○…電車、バスの利用可 △…徒歩でも可能 ×…車が必要)
・鮎釣りシーズン中(○…下れる △…多いが、何とか下れる ×…自粛)
【スタート地点とゴール地点】
 スタート地点は、長良川と旧八幡町内を流れる吉田川との合流点。両岸とも駐車が数台可能でキャンプも可能。左岸側にはトイレもある。ゴール地点は美濃橋下の右岸側に広がる川原となる。クルマの乗り入れが可能で、キャンプも可。
 この区間を一日で漕行することは距離的にまず不可能であり、キャンプしながら何日かに分けて下るのが一般的であるが、途中にも川原に下りられる箇所が随所にあり、スタートもゴールも柔軟に設定できるので、一部区間のみをワンデイで下ることも可能である(ここでは、「八幡」、「美並(上)」、「美並(下)」、「美濃」の4コースに便宜上分割している)。

【アクセスと回送方法】
 *電車の場合
 長良川鉄道を利用できる。郡上八幡駅で下車。スタート地点までは徒歩10分。ゴール地点付近には梅山駅がある。電車の本数が非常に少ないので、時刻表は必ず事前にチェックしておく。
 *クルマの場合
 東海北陸道郡上八幡ICで下りる。国道156号に入れば、スタート地点まではすぐ。左岸側の場合、長良川鉄道高架下に数台の駐車スペースがある。ゴール地点までは国道156線沿いを南下するか美濃ICから北上。右岸側からクルマを川原に下ろせる。駐車も可。

【川下りメモ】
 大日岳(標高1709m)に源を発し、伊勢湾に注ぐ一級河川。1995年に完成した河口堰は全国的に有名である。河口堰に関しては様々な問題がクローズアップされているが、それについては稿を改めて紹介したい。
吉田川
子宝の湯
板取川
美並橋
吉田川合流点〜美濃橋
長良川データ
立花の瀬
ネコ立ちの瀬
どっかんの瀬
オーナーばりの瀬
コンノウェーブ
ベンツの瀬
出合いの瀬
三又の瀬
美並IC
東海北陸自動車道
国道156 号線
粥川
吉田橋
勝原橋
新美濃橋
スタート地点
ゴール地点
現在の水位…稲成観測所(国土交通省【川の防災情報】)
鮎釣りの解禁日…長良川上流(Mamboo 鮎解禁情報)
文章の作成日 / 2004年3月28日
武儀川
洲原神社
下田橋
法伝橋
相戸の堰
三城橋
亀尾島川
自然園
郡上八幡IC
那比川
美濃IC
稲成橋
立花橋
洲原橋
安久田川
名津佐川
縮尺:1/100,000
(地図上の1cmで実際の1km)
八幡コース
美並(下)コース
美濃コース
美並(上)コース
【区間】吉田川合流点〜相戸(美並橋)
息つくヒマもなく、瀬、瀬、瀬の連続。オーナーばりの瀬(写真)を筆頭に、出合いの瀬、法伝橋の瀬など、難所が多い。
吉田川、亀尾島川など水質第一級の支流が流れ込む。鮎シーズンは自粛。
【区間】講話橋〜勝原橋
相戸の堰の下から子宝温泉までの区間。瀬と瀞場が交互に現れる。ネコ立ちの瀬、どっかんの瀬(写真)、三又の瀬などの3級の難所がある。
ラフティングツアーはほとんどがこの区間。鮎シーズンはラフトに紛れて下る。
【区間】勝原橋〜洲原神社
瀞場が長くなってくるが、木尾やなの瀬やベンツの瀬などの難所はある。コンノウェーブ(写真)はロデオ大会会場として全国的に有名。ベンツの瀬以降は発電用の取水のため、かなり減水するのでテクニカルな瀬が連続する。
作成中
作成中
【区間】洲原神社〜美濃橋
洲原神社より下は随分緩やかになる。発電用に取水された水が戻り、板取川と合流する付近になると大河の様相を帯びてくる。難所としては立花の瀬くらい。
作成中
美濃橋
inserted by FC2 system