鵜の川との合流点付近、請田神社の対岸にある。ここから下流が山峡となっていて、いわゆる「保津峡」と呼ばれる区間となる。この広場から川へはどこからでもエントリー可能。クルマも乗り入れできるうえ、キャンプもできる(ただし夏場は蚊が多い)というなかなか便利な場所である。
請田神社より先は
舗装されていない
悪路となる。
至 沈下橋
請田神社
嵐山駅
年谷川
トロッコ保津峡駅
CVS
府道50号線
松尾駅
渡月橋
トロッコ嵐山駅
トロッコ亀岡駅
国道9号線
鵜の川
至 亀岡
JR嵯峨野線(山陰線)
ゴール地点
スタート地点
嵯峨野観光鉄道(トロッコ)
保津峡駅
A三段の瀬
 (金岐の瀬)
Cタクローの瀬
 (大高瀬)
B小鮎の滝
@宮ノ下の瀬
阪急電鉄
馬堀駅
嵯峨嵐山駅
保津川
 この区間は、古くから「保津川下り」と呼ばれる観光船(遊船)が通り、右岸側にはトロッコ列車が旧山陰線の跡を走っていて、さらに最近では関西を代表するラフティングコースともなっており、観光地としての色が強い。
 この、川下り遊船が通行するというのが保津川における最大の特徴である。遊船が通行しやすいよう、流れが集まるように人工物が多々設けられており、これが2〜2.5級の瀬を作って刺激的な川下りを可能にする一方、遊船が底を擦らないように落ち込みごとに横渡しに設けられた丸太(胴木)が、ときに命に関わる危険な状況を作り出す。沈した場合のエントラップメントやカヤックのピンニングである。さらに、夏場は遊船がひっきりなしに通るので、トラブル時のレスキューが非常に困難である(遊船は止まれない)。そういう意味では、3級の瀬が連続する長良川などよりも難度の高い川である。下るコースや丸太の位置を熟知したベテランとの同行でもない限り、初心者は止めておいたほうがよい。
 水量は日吉ダムによってコントロールされているため、年間を通じて比較的安定しているが、山の保水力が弱いせいか増水のペースが速いので要注意である。
 瀬は、瀞場と交互に程よい間隔で現れるが、先述した丸太の存在があるため、沈した場所によっては迅速なリカバリーとレスキュー体制が要求される。
 水質は、はっきりいって良くない。泳いでいる人は多いが、泥臭い匂いがするし、個人的にはとても泳ぐ気にはなれない。
 釣り師に関しては、毎年鮎の放流が行われており、有名な釣り場の一つであるが、ラフトが流行しだした2000年頃から数が減った。また、遊船、ラフトがひっきりなしに通るので、コースが空いており、それほど気にはならない。
 悪いことばかりだが、いいところもある。それは、景観が素晴らしいことである。とくに紅葉の時期はえもいわれぬほどの美しさである。また、動物も多く、運が良ければ野生の鹿や猿を見かけることができる。支流でサンショウウオを発見したこともある。
河川名 区間 距離 平均水位 回送 釣り
シーズン
激しさ 流れ 水質 景観 水量 タイプ
激流 清流 大河
保津川 馬堀〜保津峡駅 約6km 0.1m(保津峡) 5 6 4 6 5 51 42 51
水系名 淀川
全長 108km
流域面積 1,163km2
水質ランキング順位(H14) 144/166
・回送(○…電車、バスの利用可 △…徒歩でも可能 ×…車が必要)
・鮎釣りシーズン中(○…下れる △…多いが、何とか下れる ×…自粛)
 【川へのアクセス方法】
 鵜の川の左岸側、対岸(左岸)に請田神社が見える広場がスタート地点。ゴールは保津峡駅のすぐ下にある流れ込みとの合流点になる。ゴール地点は毎年水難事故が多く、現在は実質的に立ち入り禁止だが、上陸はOK。保津峡から馬堀へは電車で約5分で戻ることができる。また、さらに下流の嵐山まで下ることも可能であるが、その場合は衆人環視の中、フネを担いで観光地を練り歩くことになる。スポットプレイは保津沈下橋が有名。スタート地点から2kmほど上流に位置する。

 *電車の場合
 スタート地点へはJR山陰線馬堀駅から徒歩10分ほど。
 *クルマの場合
 スタート地点に駐車可能。ただし、ラフティングツアー客やバーベキュー連中など、人は多い。回送は電車を利用すると便利だが、カヤックや犬連れなどでできない場合は、9号線を経由する(夕方は大渋滞!)か左岸側の舗装されていない悪路(一般車は通行禁止)を通って保津峡駅周辺の駐車スペースに停める。保津沈下橋周辺の駐車スペースは充分にある。

【川下りメモ】
 淀川の支流である一級河川。上流部は、上桂川、大堰(おおい)川と呼ぶ。京都市左京区広河原と北桑田郡美山町佐々里の境となる佐々里峠を水源とし、世木ダム、日吉ダムを経て、亀岡の保津橋より保津川と名を変え、保津峡を成す。嵐山に至り、渡月橋を過ぎると桂川と呼ばれ、京都府南部を南流したのち、大阪府との境で宇治川と合流して淀川となる。
  ダウンリバーは亀岡市と京都市の境界にある保津峡と呼ばれる区間でおこなう。
馬堀〜保津峡駅
保津川データ
現在の水位…保津峡観測所(国土交通省【川の防災情報】)
鮎釣りの解禁日…保津川(Mamboo 鮎解禁情報)
文章の作成日 / 2004年2月29日
CVS
至 京都
野篠
嵐山温泉
D獅子ヶ口の瀬
E二又の瀬
F朝日の瀬
G瀬(スポットプレイ)
Hビキニの瀬
I鉄橋下の瀬
J大瀬
@宮ノ下の瀬
1.5級。スタート地点から見えるところにある。
突堤のような細長いコンクリが川の流れを二分している。平水時は左岸側(インコース)を通る。右岸側は増水時のみ下れる。
*このように人工物で川を分断した人工コースが保津川には随所に存在する。
A三段の瀬(金岐の瀬)(写真は水位4cm時)
B小鮎の滝(写真は水位4cm時)
Cタクローの瀬(大高瀬)(写真は水位4cm時)
D獅子ヶ口の瀬(写真は水位4cm時)
E二又の瀬(写真は水位4cm時)
F朝日の瀬(写真は水位4cm時)
G瀬(スポットプレイ)(写真は水位4cm時)
Hビキニの瀬(写真は水位4cm時)
ゴール地点
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スタート地点
2級。突堤が二本並行しており、流れが三分割されている。平水時は真ん中を通る。瀬の半ばに一箇所ストッパーがあるが、まっすぐ漕げば問題ない。
2.5級。突堤で二分されている流れの右岸側が通常ルート。前半部、後半部に分かれ、前半部は100mほどの長い瀬、後半部は保津峡最大の落ち込み(2mほど)がある(写真は後半部)。
前半部の落ち込みには丸太が仕掛けられていることが多く、ここで沈すると非常に危険。後半部も減水時には丸太が仕掛けられるので注意。
2.5級。突堤が二本並び、流れを三分割しているうちの真ん中が通常ルート。ここも丸太が仕掛けられている場合が多い。瀬の半ばの右岸よりに岩が見えるが、これが増水時(約60cm以上)には大きなホールを作るので要注意である。
右コースも漕行可能だが、増水時は大岩に張り付きやすくなるため通らないほうがよい。
野生の鹿がまれに見られる
まれに野生の猿が見られる
2級。突堤で二分されている流れの左岸側が通常ルート。前半部、後半部に分かれ、後半部が200mほど続く長い瀬となっている。前半部、後半部とも丸太が複数本仕掛けられている場合が多いので要注意。
増水時は右コースも通れるようになるが、複数箇所にホールができるので進入時は注意する。
2級。突堤と大きな中洲によって流れが二分されている。右岸側(インコース)が通常ルート。
増水時は左岸側も下れるが、流れが左岸側にぶつかっており、張り付けられやすい上にその直下にホールができる。
2級。突堤で二分されている流れの左岸側が通常ルート。緩やかに左カーブを描く。瀬の構成は獅子ヶ口の瀬とほぼ同じ。後半部の瀬の丸太は、減水時、水面スレスレになるほど浅い位置に仕掛けられる。
2級。朝日の瀬の終わりから約100mほど下流にある。平水時はキレイな幅広のホールを作り、ラフトでもサーフィンが可能。ただし、ホールの下に大きなエディーがなく、ラフトやダッキーでは一度波から大きく外されると戻ることができない。
増水すると、ウェーブホール→ウェーブと形を崩していく。
2級。突堤など人工物がない普通の瀬だが、保津川では珍しいタイプの瀬になる。丸太がないので泳いで下ることも可能だが、上流から来る遊船の存在を忘れないこと。
名前の由来にもなるほど有名な遊泳地としてギャラリーが多かったが、近年の水難事故の増加に伴う立ち入り制限のため、現在ビキニは見られない模様。
ビキニの瀬の終わりにある瀞場の左岸側がゴール地点。増水時は瀞場でなくなるため、早めに左岸側にエディーインすること。
保津峡駅のほぼ直下にあり、ここから駅まで上陸可能。付近にはトイレ、売店もある。2003年度より立ち入りが制限されるようになり、かつて駅から下りるために架けられていた梯子が外されてしまったお蔭で犬を抱えて登れなくなった。
減水時はとくに危険!
減水時はとくに危険!
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