両国橋までの区間は完全な瀞場が多い。
国道375号線
県道62号線
出羽川
国道54号線
ゴール地点
スタート地点
平江渦
A上畑瀬(青木ヶ瀬)
作木口駅
津賀大橋
江の川
【川下りメモ】
 広島県山県郡芸北町阿佐山(1,218m)を源流とし、広島県、島根県の両県にまたがって流れる中国地方最大の一級河川。その規模の大きさから「中国太郎」の異名を持つ。上流部を可愛(えの)川と呼び、三次市にて馬洗川、西城川および神野瀬川を三方向より合わせ、狭窄部となって島根県に入り、出羽川などを合わせて江津市で日本海に注ぐ。上流域に土師ダム、鳴瀬堰、中流域に浜原ダムがある。ダムができる以前、明治から昭和初期にかけては三次から江津間を高瀬舟が往来していた。
 高瀬舟が流域の流通の主役であった頃、江の川はかなりの急流であったらしいが、現在は穏やかな大河というイメージ。スタート地点は広島と島根の県境という河口からかなり距離のある山間部であるが、既に大河の様相を帯びている。山間部を流れる大河ということで、四万十川下流域に雰囲気が似ていないこともないが、異なる点は波の大きい2級クラスの迫力のある瀬が数多く現れるところである。ただし、川幅が広く、流れも素直なので、難易度はそれほど高くない。この宇津井大橋までの区間で注意すべき瀬といえば、「滑瀬」と「豚小屋の瀬」くらいである。
 透明度は、残念ながら期待したほどではなかった。同じ中国地方を流れる旭川、高梁川と同じ、緑がかった色をしている。ただ、臭いはなく、興味深いことには水質ランキング結果(H14年度BOD平均値)が41位と長良川(44位)より高い。
 景観については、峡谷を流れるだけあって、山がすぐ近くまで差し迫る雄大な景色を楽しめるが、川沿いは護岸など人の手が入っているところがほとんどで、秘境という感じはしない。
 鮎に関しては、尺鮎が釣れることで昔から有名。シーズン中は釣り師だらけになることが予想されるが、川幅が広いので、細心の注意を払えば問題なく下ることができるかと思われる。
河川名 区間 距離 平均水位 回送 釣り
シーズン
激しさ 流れ 水質 景観 水量 タイプ
激流 清流 大河
江の川 カヌー公園さくぎ〜宇津井大橋 約14km 0.9m?(大津) 5 5 5 7 9 50 52 88
水系名 江の川
全長 194km
流域面積 3870km2
水質ランキング順位(H14) 41/166
・回送(○…電車、バスの利用可 △…徒歩でも可能 ×…車が必要)
・鮎釣りシーズン中(○…下れる △…多いが、何とか下れる ×…自粛)
【スタート地点とゴール地点】
  上流域から下流域に至るまで、川に下りられる箇所が随所にあるため、スタート地点とゴール地点はかなり柔軟に設定できる。ここでは、駐車スペースもあり、フネも下ろしやすい、かつまた川下りに必要な情報を容易に仕入れることのできる「江の川カヌー公園さくぎ」をスタート地点とする。 ゴール地点はワンデイツーリングに適度な距離として宇津井大橋下の右岸側(「豚小屋の瀬」の終わり)に設定している。なお、江の川最大の難所「荷越瀬(にこせ)」はここから5kmほど先にある。

【アクセスと回送方法】
*電車の場合
 JR三江線が通っている。スタート地点への最寄駅は香淀駅(右岸側)。ただし、交通手段が純粋に電車のみであれば、カヌー公園まで歩く必要はまったくない。駅付近からスタート可能。ゴール地点からの最寄は宇津井駅。左岸側にある。電車の本数が非常に少ないので、時刻表は事前に確認しておく。
*クルマの場合
 中国自動車道三次ICから国道54号線を北上、左折して県道62号線を経由すれば江の川右岸にぶつかる。川沿いの国道375号を南下すれば、スタート地点に至る。ゴール地点までは国道375号線沿いを走る。一部幅が狭いので注意。宇津井大橋を越えてしばらく進むと、右側に駐車スペースがある。その反対側に川に下りられる階段がある。
カヌー公園さくぎ〜宇津井大橋
江の川データ
現在の水位…大津観測所(国土交通省【川の防災情報】)
鮎釣りの解禁日…江の川(Mamboo 鮎解禁情報)
文章の作成日 / 2004年4月10日
E焼石の瀬
ホボロツキ瀬
@キリガ瀬(写真は水位106cm時)
D阪谷瀬(写真は水位106cm時)
E焼石の瀬(写真は水位106cm時)
C滑瀬(写真は水位106cm時)
A上畑瀬(写真は水位106cm時)
ゴール地点
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スタート地点
「カヌー公園さくぎ」から川のすぐ側までクルマを乗り入れ可能。駐車スペースも十二分にある。
しょっぱなに現れる、1.5級の瀬。コースも広く、波も素直でまったく問題はなし。ここから延々と瀞場が続くので、逆風時はつらい。
1級。これを曲がれば両国橋が見えるというカーブ手前にある瀬。流れがやや速くなっている程度。
2級。出羽川の出合い付近にある。大きく左へカーブを描きながら流れる瀬。一部障害物があるが、川幅が圧倒的に広いので問題なく下れる。
江の川ではかなり大きく、長い瀬。2級。大きなスタンディングウェーブが立つ。右岸側が浅く、進入コースは左岸側だが、一ヶ所落ち込みがあるので注意。水位が低いときにはかなりテクニカルになりそうである。
1.5級。小さな波の立つストレートな瀬。遠くに見えるのは三国橋。
2級。数百メートル延々と次の小瀬近くまで続く、かなり長い瀬。波は一部大きい箇所もあるが、とくにこれといった障害物もなく、素直な流れなので問題なく下れる。
江平駅
至 香淀駅
(約1km下流)
D阪谷瀬
@キリガ瀬
H引城の瀬(写真は水位106cm時)
I小瀬(写真は水位106cm時)
B湊瀬(写真は水位106cm時)
L豚小屋の瀬(写真は水位106cm時)
Gヨコヤ瀬(写真は水位106cm時)
Mサルハダの瀬(写真は水位106cm時)
Fヒトシロの瀬(写真は水位106cm時)
1.5級。カーブ手前にある瀬。引城の瀬から延々と続く。素直な流れ。
1級。三国橋を過ぎ、県道62号線沿いに流れる作木川との出合い付近に現れる。のんびり下れる素直な瀬。
2.5級。猿候岩の瀬とも呼ばれる。川幅が急に狭まり、ダウンストリームVの形状をした瀬。波が高く、落差もある。まっすぐ漕げば問題はないが、水量が多い分、かなりパワーがあるので油断は禁物。
1.5級。柳原の鉄橋と宇津井大橋がセットで見える。これといって特徴のない、素直な瀬。
1.5級。軽く波が立つ程度。このあたりから瀞場にも流れが出てきて、スムーズに下れるようになる。
豚小屋の瀬を下りきってすぐに右岸側にエディーキャッチすると、右岸側に階段が見える。そこから上の国道375号線に上がることができる。
B湊瀬
C滑瀬
Fヒトシロの瀬
Gヨコヤ瀬
I小瀬
H引城の瀬
Jサルハダの瀬
K豚小屋の瀬
 (猿候岩の瀬)
角谷の瀬
雨瀬
荷越瀬
宇津井大橋
両国橋
丹渡橋
三国橋
口羽駅
伊賀和志駅
宇津井駅
石見都賀駅
縮尺:1/50,000
(地図上の2cmで実際の1km)
スタート地点にあるカヌー施設「カヌー公園さくぎ」。食事、宿泊施設のほかにも、カヌー用品のレンタルも実施している。
両国橋。アーチがダブルになって
いるのが目印。
1,5級。JR三江線、伊賀和志の鉄橋下を流れる。大きなザラ瀬。
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